厚生労働省のエイズ動向委員会によると、
国内で2005年に新たに報告されたHIV感染者は832人、
エイズ患者は367人の計1199人で、
報告制度が始まった1984年以降、最多だったということです。
2年連続で合計が1000人を超え、感染者、患者ともに、
日本国籍の男性の増加が引き続き目立ちました。
感染者の感染経路は、男性の同性間性的接触が6割を超え、
その多くは20代から30代でした。
欧米などのいわゆる先進諸国では、
徹底した感染予防の啓蒙活動や性教育などによって、
新規のHIV感染者は減少傾向にあるのですが、
日本では依然、感染が拡大傾向を示しています。
また、日本のHIV感染者は、東京だけでも、
500人に1人の割合で感染している可能性があるという報告もあり、
検査を受けていない人数を考慮すると、
全国で数万人にまで達している可能性も指摘されています。
同委員会の委員長で東大医科学研究所病院長の岩本医師は、
「特に10代後半から30代の若い男性の性感染が増えている」とし、
「学校教育の充実も含め重点的な予防施策が必要」と話しました。
予防対策としての「学校教育の充実」とは何を指すのでしょうか。
欧米で功を奏したという性教育のことでしょうか。
私には、それが何らかの解決に結びつくとは考えられません。
日本人の「我関せず焉」の気質は、
自らを都合よく社会から排除するだけに留まらず、
他人との関係さえ、どこまでも無責任なものにしています。
同性にせよ異性にせよ、愛し合ったゆえの結果ならば、
真摯に受けとめることもできるでしょうが、
衝動的で軽率な行動の結果であれば、
受け入れることができず、さらに無謀な行動をおこすのでしょう。
HIVに感染することは、悪ではありません。
そのことを非難し、蔑むことこそ悪なのです。
エイズは、愛情を失いかけている人間への警鐘なのです。
by スグル