みなさん、これまでのミステリクイズはいかがでしたか。
お楽しみいただけましたでしょうか。
勝手ながら、これでひとまず終わりにさせていただきます。
文章を書くのは難しいものなのですが、
中でもミステリクイズというのは、実際とても難しかったです…
さて、それでは解決編を掲載して今日の記事としましょう。
今回の謎を解くカギは「一人二役」にあります。
マジックや魔術でもない限り、
ひとがこつ然と姿を消してしまうことなどありえません。
この場合、一人二役の可能性を考えなければなりません。
R少年とN老人、それにS博士の3人は、
犯人と同時に立ち現れているので、
一人二役を演じることはできません。
しかし、一人だけこれが可能な人物がいます。
それはほかでもない、Q探偵です。
彼こそ殺人犯人と同一人物だったのです。
Q探偵は、変装して令嬢の部屋に入ったのですが、
R少年にのぞかれているのを知ると、
慌てて自室へ逃げ帰り、寝ているふりを装いました。
ところが、彼は令嬢の部屋に、
重大な手がかりを残してきてしまったことに気がついたのです。
やむを得ず彼は、再び変装し、急いで令嬢の部屋へ向かいました。
そして、3人に追いかけられて、T字型の廊下へ飛び出した彼は、
バルコニーの方へ廊下を曲がった際に、
一瞬にして変装を解いて向き直り、
あたかも3人の方へ走ってきたように見せかけたのです。
おわかりになりましたでしょうか。
「探偵=犯人」
ミステリにおいて、タブーとされているトリックのひとつです。
また、他に意外な犯人トリックとして、
一人三役、二人一役、あるいは、裁判官、警察官、
はては死体や人形が犯人という奇抜な例もあります。
まさにミステリは、作者と読者の知恵比べです。
「うつし世は夢 夜の夢こそまこと」
by スグル