横溝正史の推理小説に登場する金田一耕助。
なんといっても、ボサボサ髪にソフト帽、
袴に下駄という風変わりないでたちが印象的な名探偵です。
彼は、数々の複雑怪奇な難事件を見事に解決しました。
ただ、彼が関わった事件では、新たな被害者が続出し、
最後には犯人までもが自決してしまうことが多いのです。
もう少し早く解決できていれば…
これこそ、人間味溢れる金田一耕助の真骨頂なのでしょう。
さて、今回でミステリクイズも第6弾となります。
〈難易度 ★★★☆☆〉
大金持ちのR氏が誘拐され、身代金1億円が要求された。
誘拐犯は、身代金はバッグに詰めて、K駅のコインロッカー44番に、
鍵をかけずに入れておけと指示してきた。
妻はすぐさま警察に相談した。
指示されたとおり、妻はコインロッカーに金を詰めたバッグを入れた。
刑事たちは、犯人に気づかれないように監視していた。
妻がロッカーにバッグを入れた15分後、
一人の若い女性がそのロッカーからバッグを取り出した。
その場で捕まえたかったが、R氏の安否を考えるとそうもいかない。
刑事たちはその女性を尾行することにした。
女性は駅を出ると、すぐにタクシーを拾った。
もちろん、こういう場合を想定して覆面パトカーを待機させていた。
タクシーは約30分走り、繁華街にあるY駅に着いた。
バッグを抱えた女性は、
再びコインロッカーにバッグを入れて鍵を掛けた。
刑事はさらに女性のあとを追いかけたが、
ついに人ごみの中で彼女を見失ってしまった。
尾行には失敗したが、バッグはまだロッカーにある。
いつか取りに戻るものと見張り続けていたのだが、
いくら待っても、誰も取りに来る様子がない。
すると、妻から警察に、夫が無事に戻ったとの連絡が入った。
驚いた刑事は、駅員にわけを話し、合い鍵でロッカーを開けてみた。
そこにはまだバッグがあったのだが、なんと中は空っぽだった。
バッグが入っていたロッカーにはもちろん、
その周辺のロッカーにさえ誰も近寄らなかった。
いったい、犯人はどうやって身代金を手に入れたのだろうか。
名探偵のみなさん、いかがでしょうか。
華麗な推理で、見事に謎を解いてください。
by スグル