二十四羽の黒つぐみ | ザ・マシンガンズの必殺技(絶望日記)

ザ・マシンガンズの必殺技(絶望日記)

 心にうつりゆく よしなしごと

ミステリの女王、アガサ・クリスティの作品に登場し、

数々の難事件を解決に導いた、名探偵エルキュール・ポアロ。

彼は、会話の端々でフランス語を使い、

英語にも独特のなまりがあるので、よくフランス人と間違われますが、

実は、ベルギー人なのです。

本国では、警察署長にまでなった敏腕刑事でした。

退官後は、戦火から逃れるためにイギリスへ亡命し、

ロンドンで私立探偵として開業したというわけです。


さて、今日はミステリクイズ第5弾です。



〈難易度 ★☆☆☆☆〉


M氏は、会社の金を使い込んだとして、

事業から手を引くようにと共同経営者であるN氏から言い渡された。

もはや言い逃れはできなかった。

「話は以上だ。悪いが引き取ってくれないか」

M氏は呆然と腰をおろしたままだ。

ここへ来るときには降っていなかった雨が、窓ガラスをたたいて響く。

「10時に客が来る約束になっているのでね」

時計は10時15分前を指している。

「客ってのは、あの女か」

「ああ」

「ずいぶんともめているようだな」

「よけいなお世話さ」

そう言って、N氏が背を向けたとき、

M氏はテーブルの上の灰皿を取り、N氏を殴り殺してしまった。


自分の触れたものについた指紋は、念入りに全て拭きとった。

電気は全て消し、玄関からそっと外へ出た。

雨は、すでにやんでいた。

彼は足跡を残さないように門の外へ出た。


しばらく待っていると、一人の若い女が入っていった。

それを見送った彼は、大急ぎで近くの警察分署に走っていった。

「10時に約束をしていたので家を訪ねたのですが、

ベルを鳴らしても、戸をたたいても誰も出ないのです。何かあったんだ」

そう言って、M氏は刑事を連れてN氏の家に行った。

そっと裏へ回ってみると、明かりのついた書斎で、

女が机の引き出しの中をかき回していた。

もちろん、女はN氏を殺したことを否定したが、状況が悪い。

刑事は女を逮捕し、警察で尋問することにした。

そこで、刑事はM氏に、車を出してはもらえないかと申し出た。

M氏がそれを快諾し、車を出そうとしたとたん、刑事はM氏にこう言った。

「彼を殺したのは君だね」


いったい、どういうことだろうか。



名探偵のみなさん、いかがでしょう。

「灰色の脳細胞」を働かせてください。


                                     by スグル