赤い殺意 | ザ・マシンガンズの必殺技(絶望日記)

ザ・マシンガンズの必殺技(絶望日記)

 心にうつりゆく よしなしごと

日曜日のミステリクイズはお楽しみいただいておりますでしょうか。

今週寄せられた解答には惜しいものもありました。

さぶろうた さん、もう一息でした。
BLACK さん、次はがんばってください。

浪速のスグル さん、「迷」推理でした。

さて、今回も解決編を掲載して今日の記事とします。



今回の事件で注目すべきは「豪華客船上の殺人」という点です。


まず、S氏が自殺ではなく、

他殺であると断定された根拠は何だったでしょうか。

「刃物など凶器となるものは海に捨てられてしまったのか、

周辺には見あたらなかったため、殺人と断定された」
とありますから、凶器は広大な海の藻くずとなり、

まず発見されることはないでしょう。

隠し場所としてはこれ以上ありません。


ところで、殺人を隠蔽するのに最も効果的な方法は何でしょうか。

それは、死体そのものを隠すことです。

周りは海です。

凶器はもちろん、死体を隠すには申し分なかったはずです。

では、なぜ犯人は死体を海に投げ込まなかったのでしょうか。

口論のあげく殺してしまったのなら、

犯人は死体を海に投げ込んだはずです。

死体が発見されなければ、

たとえ海に落ちたことが明白でも、行方不明として扱われます。


そして、もちろん、死亡とは見なされず

保険金も受け取れなければ、遺産も相続できません。

だから、S氏の甥は、デッキに死体を残さざるを得なかったのです。

「今回の船旅に同行したのも借金取りから逃れるためだった」くらい、

彼には早急に金が必要だったわけですから。

しかし、返ってそれが、彼が犯人であることを立証してしまったのです。


おわかりになりましたでしょうか。



「殺害後の死体の処理方法」

これは、ミステリではトリックの核となることが多いのです。

たとえば、死体を建築現場のパイルの下に埋める、

あるいは、蝋人形に見せかけたり、甲冑を着せたり、

なかには、死体を食べてしまうといった猟奇的なものまであります。


では、名探偵のみなさん。

次回をお楽しみに。


                                     by スグル