みなさんは「レミング」という動物をご存知ですか。
レミングは、体長10~15センチメートルほどのネズミの一種で、
ヨーロッパやアメリカ北部の山地に生息しています。
普通は、岩の下や地下に巣を作って棲んでいますが、
ときに大発生して、集団で大移動するのだそうです。
そこから、タビネズミとも呼ばれます。
さて、このレミングは、ある奇怪な行動で有名です。
それは、集団自殺です。
ある学説によると、集団をまかなうだけの餌が得られなくなると、
本能による個体数調整や地磁気の影響などによって、
自ら次々と海や川に身を投げるのだといいます。
また、集団自殺に見える行為は、
新しい餌場を求めて移動中の群れが進路を誤り、
後続のレミングから押し出されて海に落ちるのであって、
集団自殺をしているように見えるだけだとする学説もあります。
これら集団で死に至る原因を巡る学説はさまざまあって、
詳しいことはまだ分かっていないそうです。
人間にも、これと同じようなことが起こっていて、
人口が爆発的に増加し、個体数が一定基準を超えると、
疫病が大流行したり、戦争や紛争が勃発したりして、
個体数が調整されているという説がまことしやかにいわれます。
さらに、「ドラえもん」の原作者として知られる藤子・F・不二雄氏は、
自分の親兄弟や子を殺めてしまう悲しき社会を、
医学の発達と平和主義によって、安息のときを迎えた人間が、
個体数を調整するための最終手段として「愛情」を失ったからなのだと、
著作の中で鋭く指摘しています。
昨日、滋賀県・長浜市で起こった園児2人の刺殺事件。
人間は、これ以上何を失おうとするのでしょうか。
by スグル