マンガ「キン肉マン」に登場する超人の中で一番好きなのは誰ですか。
私はこの質問に、迷うことなく「テリーマン」と答えます。
しかし、残念なことに「キン肉マン」の愛読者には
ほとんど支持されていないのが実情です。
それは、連載中に定期的に行われていた「超人人気投票」において
常にテリーマンがランク外であったことからもうかがえます。
その最大の理由は、やはり「テリーマン弱小超人説」にあります。
テリーマンをこよなく愛する私にとっては、それが悔しくてなりません。
なぜなら「テリーマン弱小超人説」は誤りだからです。
そこで、この疑惑の真偽を明かすべく、
様々な視点からテリーマンを考察してみたいと思います。
〈疑惑① 必殺技〉
テリーマンの必殺技として
(a) ナックルパート(いわゆるストレートパンチ)
(b) スピニング・トゥ・ホールド
(c) カーフ・ブランディング
(d) テキサス四つ葉固め
などが挙げられますが、確かにインパクトに欠けます。
それは、これらがすべて実在のプロレスラーが実際に用いていた技で、
とても超人に通用するとは考えられないからです。
キン肉マンの「キン肉バスター」
ロビンマスクの「ロビン・スペシャル」
プリズマンの「カピラリア七光線*1」
*1 ひとたび浴びると超人の肉体が滅びてしまうという怪光線。
上記の物理的に不可能な、
文字通り「超人」的な必殺技と比較するとその差は歴然です。
しかし、必殺技のインパクトに関しては、
完璧超人の首領格であったネプチューンマンにも同じことが言えます。
ネプチューンマンの必殺技として、
「喧嘩ボンバー」や「喧嘩スペシャル」などが挙げられます。
これらは名前は立派ですが、その実はというと、
単なるウエスタン・ラリアート、あるいは変形の卍固めにすぎません。
また、未熟で荒削りと言われながら、
数々の強豪超人と互角にわたり合っていたブロッケンJr.にしても、
「ベルリンの赤い雨」という派手なチョップに、
「ハンブルグの黒い霧」というただの顔面蹴りと、
やはり名前のわりにはたいして威力のない技を必殺技としています。
したがって、殺傷力・破壊力のある必殺技を持ち合わせているかどうかと
超人としての強さには何ら関連性は見られないのです。
話が飛躍しすぎることを承知のうえで、あえて例えて言うなら、
強力な必殺技を持たずに、強大な超人と対戦するということは、
戦車で迫りくる敵にナイフ一本で立ち向かうようなものなのです。
逆説的にいえば、こちらの方がよっぽど強いのではないでしょうか。
テリーマンの必殺技…
それは、自分よりはるかに強大な超人にも果敢に立ち向かう、
持ち前のファイティング・スピリットなのです。
次回は、最大の疑惑であるシングル戦績について検証します。
by スグル