
「馬馬虎虎」を書いてみました。
マァーマァーフゥフゥと読むのだそうです。
いい意味でも悪い意味でも「いい加減」という意味で使われるそうです。
中国の伝説が由来なんだそうです。
宋の末期、都にある画家がいて虎の絵を描いていたら、馬の絵を描いてほしいという人が現れました。そこで画家は、虎の頭まで描いたところだったので、虎の頭に下に馬の体を描きました。
虎でも馬でもないものを描きました。
頼んだ人はその絵を受け取らず、画家は自分でその絵を持ち帰り、家の壁に飾りました。
これを見た長男が「これはなんの絵?」と聞くので、画家は「これは虎だ」と答えました。次男も同じ質問をしましたが、画家は「馬だ」と答えました。
長男は狩りに行った時、馬を見て虎だと思って殺してしまいました。馬主に損害賠償を求められ、画家は大金を払って弁償しました。
次男は外出していて虎に遭いました。馬だと思って遊ぼうとして、虎に食べられてしまいました。
画家はこのような2つの衝撃を受け、自分のいい加減さが招いたことを悔やみ、教訓の詩を書きました。
このときから、いい加減さをたとえて「馬馬虎虎」というようになったんだそうな。
と、こういう言い伝えがあるんだそうです。
「いい加減」は良い意味にも悪い意味にも使いますが、「馬馬虎虎」も同じようにどちらの意味でも使われるようです。
先日亡くなられた八千草薫さんのエッセイは、タイトルが「まあまあふうふう」です。ご主人から「馬馬虎虎」という言葉を聞いて、仕事で緊張ばかりしていた八千草さんは体の力を抜いて「ちょうどよい加減」で少し楽に生きられるようになったんだそうです。
そんなエピソードを知り、書いてみようと思いました。
仕事といくつかの役割と趣味とを同時進行しながらの毎日で、最近は行事も重なり多忙ですが、「ちょうどよい加減」という言葉にちょっとほっこりできた気がします(*^^*)