
先日、空手教室に新しく2人が仲間入り。
一人は小学生のおねえちゃん、もう一人は3歳の男の子。
体も声も顔も態度もでかい先生にビックリしたのと、
見たことのない稽古の様子に戸惑いがあったようで、部屋に入るよう促されても入れず、ママから離れられず、泣いてしまいました(TT)
空手教室の先生はそんな子は何人も見てきているので、なんにも動じず、
泣いてもあかん。
ここに入ったらもう泣き声は出すな。
涙は流してもかまわん。
そう静かに言って、グズる度にそう言い聞かせました。
ものすごい圧です。
じーっと目の高さに腰をおろして、
静かに繰り返すんです。
連れてきたお母さんに部屋に入るように促して、
ここに座って、
でも目は合わさないように。
今は甘えて頼ろうとしているだけで、それは通用しないとじきに必ず分かるから。
それでもぐっと泣き止んで、涙を目にいっぱいためて、道場のみんなと並んで立っていました。
何度かちらっとお母さんを見るけど、かけよることはなくて、じっとみんなの動きを見ていました。
すると涙がだんだん目から消えて、周りをまねて手や足を動かし始めて、
エイ、ヤー。
って、すこーしずつ声も出しました。
お!やった!
親じゃないのに私まで感動でした。
ほんとは手を差し伸べてあげれば、優しい言葉をかけてあげればいいのかもしれないけど、実は子供はすごく強いんだろうな。それを信じてあげるのもいいときもあるんだな。
息子もついこのあいだまで、初めてのこととか、初めてのものとか、毎回泣いてグズっていました。私はなんとなく相手にするのが嫌だったっていうのもあるけど、ここで甘えさしたらアカンと思ってとことん突き放しました^_^; 冷たいオカンやなー、って息子も周りのみなさんも自分でもそう思ってたけど。たまにおばあちゃん家で母親がいないときに、何事もきちんとできていると聞くたびに「ぜったいできるはずや」と確信したこともあって、泣いてもわめいてもできることは最後までさせることにして。
今となってはひと嵐過ぎた感じがします。幼稚園でも年下の子たちをお世話するようになって、
できることは自分でするもんだ、
おかーさんにしてもらって当たり前ではないんだ、
って、少しずつ感じ取ってきたのかな。
ともあれ、この3歳の男の子の目の色が変わった瞬間に心を打たれた次第です。
稽古が終わりに近づくと、すっかり笑顔で年の大きいお兄ちゃんたちに型を教えてもらったり、打ち込みや蹴りも楽しげにさせてもらってまして♪
ほんとに強いなって思いました!
先生も、ずっと様子をみていて、
ちゃんとわからんことは分からんと言えてる!
とか、
自分から教えてって言えてる!
とか、
良いところを褒めてあげていて、
おまえちゃんと泣かんとできるやんか!!
先生怖いことせぇへんかったやろ。
ここは怖いところとちがったやろ。
大丈夫や!
って。
終わる頃には余裕でお母さんに手を振って笑いかけていて、
「おかんに手をふるな!」
って先生に言われて、どっと笑いが起きたりして(笑)
まだまだ甘えたい盛りの年頃。これが全て正解かどうかはその子にもよると思いますが、私はこうして強くなっていくのは好きだなと思いました(*^^*)
息子もあの子もまっすぐ大きくなれー(≧▽≦)