
退任される民生委員さん、児童委員さんを送る会。
初めて出席しました。
まるで卒業式のようでした!
長年の活動に敬意を評して、お一人お一人の名前を呼んで、みんなから拍手を送りました。
長い方で30年以上、
地道に地域の方々を見守り続けるって、
想像もつかない!
お一人お一人の挨拶は、
じんわりじんわり心に響きました。
「色々あったけど、感謝しかないです」
「助けられたのは自分でした」
「力をもらったのはこちらでした」
「人の繋がりがずっと続いてほしい」
みなさんの「感謝」はとても重みを感じました。
色々あって、
しんどい経験もして、
それでも乗り越えて乗り越えて、
その過程できっと助けられ、励まされたと
お話しから伝わってきました。
ふだんは
人と人の繋がりの良さは気づきにくくなりました。
便利な世の中だから、
別に一人でも困らないし、
気楽でいいし、
人と関わるとかえって煩わしい。
けど、
「ふだん」はずっと続かないよなって、
思い知らされるときが、不意にやってきます。
突然大火事にあって、あっという間になにもかも失う。
突然友達に裏切られて、なにもかも信じられなくなる。
突然仕事を失って、先が見えなくなる。
そんなときに、
駆けつけてくれて、
無事でよかったとさすってくれて、
居場所を作ってくれて、
代わりに助けを求めてくれて、
話を聞いて、
なにかできないか考えてくれて、
急に繋がりは、命綱に変わる。
なんだかそういう場面を、
見たり経験したりするたび、
やっぱり人の繋がりはありがたいなと思うんです。
それに、
祖父の生き方にも
それを感じるところは多くて。
「よそもの」の祖父が、
入った家は地主のような役割をする家で、
祖父は「よそもの」でも
その地域の繋がりを絶やすことなく、
家にはいつも誰かが訪ねてきて、
楽しく笑って言葉を交わす様子を覚えています。
たまに遊びに行くだけの子どもの私にとって、
祖父のいるあの場所は、
ふだん会わない人ばかりだけど、
みんな見守ってくれていて、
どこへいっても何をしてても怖くなかった。
時代は変わったし、
住んでる場所も違うし、
祖父はもういないし、
私の作りたい場所は、誰も求めていないかもしれないなって思うこともあります。
でも、
本当に大切なことは目にみえないって言うし。
お世話になっている人が言ってくれた言葉、
「前進あるのみですよ」
が今はお守りです。
民生委員さんたちのお話に勇気をもらいました。
私はこの道を進んでいい、と
自分に言ってあげられる。
ありがとうございます。