こんにちは! Machinakaです!!

 

 

 

今回批評する映画はこちら!

 

 

 

 

「T2 トレインスポッティング」

 

 

 

 

 

 

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はい、とうとうアノ危険作の20年後を描いた続編が日本にやってまいりました。。。

 

 

トレインスポッティングと聞いて思い出す人いますか?

 

名前だけ聞いても分からない?

 

 

じゃあこの画像でどうだ!!

 

 

 

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はい、誰でもこのポスター見たことあるでしょう?

 

でも、実際この映画を見たことある人は少ないでしょうね。。。

 

 

この映画を説明するならば、

よく分からんがカッコイイ!

系の映画です!!

 

 

ごめん、説明になってないよねw

 

でもねー、これを説明するのはスゴく難しいのよ。

だって俺もよく分かってないから

 

 

圧倒的かつ過剰な映像に衝撃を受けて、ストーリーが頭に入らないのですw

いやぁ、困っちゃうな笑 映画批評するブログなのに、「何だかよく分からない」なんてww

 

 

ただ一つ言えることは、この映画は一見の価値アリでございます!!!!

 

 

それでは

「T2 トレインスポッティング」批評、いってみよー!!!

 

 

 

 

 

 

[あらすじ]

 

1990年代ポップカルチャーを象徴する作品として知られる96年製作のイギリス映画「トレインスポッティング」の20年ぶりとなる続編。かつて仲間たちを裏切って大金を持ち逃げしたマーク・レントンが、20年ぶりにオランダからスコットランドに戻ってくる。そこでは、パブを経営しながら売春や恐喝で荒稼ぎするシック・ボーイや家族に愛想を尽かされたスパッド、刑務所に服役中のベグビーら、当時の仲間たちが未だに悲惨な人生を送り続けていた。主演のユアン・マクレガーをはじめ、監督のダニー・ボイル、脚本のジョン・ホッジら前作のキャスト・スタッフが再結集。

http://eiga.com/movie/86344/

 

 

 

 

 

 

[トレインスポッティングの意味]

 
トレインスポッティングとは、英語で書くとTrainspotting 
Train:電車 spotting:答えを当てるという意味です。つまりトレインスポッティングは電車の名前を当てられるくらいの鉄オタという意味らしいです。
 
トレインスポッティングの本来の意味は、(少しばかり熱心な)鉄道ファン。テツです。鉄道の操車場にドラッグを注射しにいく連中を「ヤツらは鉄オタだ」とジョークのネタにしたのが、映画『トレインスポッティング』のタイトルの意味です。

http://d.hatena.ne.jp/quzy/20100222/1266770981

 

 

普通映画のタイトルって、すごく深い意味がありますよね。例えば前回私が批評した「ライオン」なんかは、「ライオン」以外の選択肢がないくらい、完璧なタイトルだったわけですが、、、。

 

 

 

この映画の趣旨と、電車オタクはまるで関係がないのです笑

 

 

主人公は電車オタクではなく、ヘロイン中毒の若者なんです。

 

全然電車と関係ないの!!!笑

 

 

 

 

 

ネーミングの由来としては、この映画の原作となった同名小説の中に、主人公たちがヘロインを打つために電車に行くくだりがあるのですが、そこで酔っ払いに「お前ら鉄オタ=Trainspottingかよ!」ってイジられるんですね。

 

 

ただそれだけですwww

 

 

 

映画ファンの考察の中には、ヘロイン用の注射を静脈に刺すと、線路のように静脈が浮き上がってくるのをなぞらえてトレインスポッティングなんだ、という話が有名だそう。

 

 

 

 

 

 

 

[前作はどういう映画?]

 

 

 

 

前作のトレインスポッティングは、スコットランドに住む20代前半の男女の物語でした。ちなみに主要キャラは全員無職

しかもヘロインに傾倒し昼間っから友達の部屋に集まりヘロインパーティに興じているのです。前作は、そんなダメな若者達のダメダメな生活を描いているのです。そして結末は、主人公たちがヘロインを買う金欲しさに麻薬を売りさばき、主人公のレントンが金を持ち逃げして終わるというww

 

 

うん、これ普通に考えたらヒットするわけないよねw だって家族連れや子供には見せられないし、中高年も、、、ちょっと笑

 

ヘロイン中毒の若者の青春映画って、これ日本じゃ絶対にできないですからねw 

どう考えても流行りそうにないよw

 

でも、前作が公開された時は全世界の若者の間で大ヒットし、もちろん日本でも大ヒット。特に渋谷の映画館では若者がファッション感覚で見に行く映画として、大変流行したそうです。

 

分かりやすく言えば、渋谷でブラブラしてる若者には大ウケする映画ってことです笑

 

 

 

ちなみに日本で公開された時期は1996年。

 

この時代の渋谷は「チョベリバ、チョベリグ」などと言いながら若者が闊歩していた時代。。。

 

「トレインスポッティングって映画、チョベリグらしいよ?」

みたいに話してたのかなぁ、、ww

 

どうでもいいんだけど、「超MM」ってどんな意味だっけ!?笑 誰か教えてください!!!

 

 

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[この映画が有名な理由]

 
はい、日本でもやたらと知名度が高いこの映画ですが、なぜここまで有名なんですかね? 単にヘロイン中毒の若者映画だったら、ここまで売れませんよw
一応、この映画は90年代のポップカルチャーを作った映画として知られてますからね。
 
 

 

説明しましょう。

この映画の最も凄い所は

 

鮮烈かつ奇特な映像のオンパレード

 

これがなければ、ただのヘロイン中毒者の犯罪映画だからね笑

 

 

 

そして、一番有名なのは、主人公レントンが間違ってドラッグをトイレに落としてしまい、奪取するためにトイレの中に入っていくシーン。

 

ここで描かれたトイレは、間違いなく世界一汚いトイレです。これは、薬物中毒者にとっては汚いトイレだろうがクスリが手に入るならどんなことでもする、という薬物中毒者の異常性をよく表している表現技法なのですが、そんなことはどうでもいい。

 

こんな汚いトイレ見たことねぇ!ってくらい気持ち悪くて、おぞましくて、、、

 

食事中は絶対に見たくないです!! 今見ても吐きそうになります。。。。

 

前回の記事で、「美しすぎるトイレ特集」をしましたが、今回は「汚すぎるトイレ特集」ですw

 

 

 

 

 

はい、それじゃあ現物をお見せしましょう。百聞は一見に如かずです。

 

 

 

いきますよ? 食事中の方は絶対に見ないでくださいね!!!

 

 

 

 

はいどうぞ!! 

 

どん!!!

 

 

 

 

 

 

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うぇぇ、、、、、

 

 

 

このブログを見た100人中10人くらい吐いてるんじゃないかな笑

何年放置すればあんな色の便器になるんだよw そして床が汚水でひたひたになっていて、気持ち悪すぎる。。。

 

 

汚物に死角なし!!!

 

 

度胸ある人は動画もどうぞ!!

 

 

 

 

 

はい、この汚いトイレに象徴されるように、この映画は綺麗、汚いに関わらず観客の心にグサッと刺さるような画作りを徹底していて、一度見たら忘れない、人に話したくなる映画なのです。

 

 


 

 

今風に言うと、「とにかくヤバいから観て欲しい!!!」って人に勧めたくなる訳ですなw 

 

 

こんな映像、テレビでもYouTubeでも見れないですからね!

 

 

映画という一大プロジェクトのために確保された資金と制作期間、そして天才的な演出家(監督)がいて、この世界一汚いトイレが作られた訳ですww

 

 

 

 

ちなみに、この映画を撮った監督はダニー・ボイルさん

 

 

 

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はい、皆さんこの人の名前を是非覚えてくださいね!!

 

 

 

「ダニーボイルが演出する映画は間違いなし!!」

 

 

前回「ライオン」の批評をした際にご紹介したデブ・パテルの出世作「スラムドッグミリオネア」を監督し、アカデミー作品賞を獲得しました!

 

 

 

また、実在する登山家の地獄の6日間を描いた「127時間」も監督し、「映画史上最も痛いシーン」を撮ったことで有名です!!

 

 

 

 

 

トレインスポッティングを出世作として、インドやアメリカで大ヒット作を飛ばす映画監督のダニー・ボイル。

2012年では、ロンドンオリンピックの開会式の演出にも任命されたということで、イギリス政府からもお墨付きをもらっている超実力派の監督なわけですね!!

 

 

開会式にミスタービーンとか、どんだけハラハラするんだってwww

 

 

 

 

 

 

 

[あれから20年後]

 
はい、前作から20年後、ヘロイン中毒だった若者も今じゃすっかり中年に。
彼らはしっかり更生して、立派な社会人になったのでしょうか? 
 
そして、96年に映画館に通った観客たちも、主人公たちと同じく20年歳をとっているのです。
 
だから、この映画を一番楽しめるのは96年の当時映画を観ていた元若者、現在中年の人なんですよね!

 

 

あいにく私はその当時は子供だったので、今回が初のトレインスポッティング in 映画館でございます。

 

 

はい、前作は20歳の若者の青春狂想曲だったわけですが、今作で中年になった彼らはどうなっていたのでしょうか?

 

それでは映画の感想です!!!!

 

 

 

 

 

[映画の感想]

 

ぶったまげ、おったまげ!!!

 

オープニングから楽しい! 過激!鮮烈!強烈!!!

 

サービス精神満載! カットの一つ一つが異常に凝っていて、カッコイイ!!

 

カッコイイミュージックビデオの一番カッコイイところを1000本集めて編集したような映画!!

 

 

あの頃は20代だったアイツら、、、20年後も変わらずファンキー!!!

 

大人になりきれない40代中年(無職)のダメダメな生活を見ているだけなのに、ダニーボイル印の演出が、彼らをカッコよく、そして美しく彩っていく。


 

反体制的、反社会的、反道徳的。

 

極悪人なはずなのに、いつの間にか彼らを応援している自分がいる。これが映画のチカラだ!!!

 

この映画にやられました。喰らいました。

 

今年最もドラッギーな映画がやってきたぜ!!!

 

 

 

 

 

 

[大人になりきれない大人に捧ぐ]

 
 
はい、20年前にダメだった若者。主人公のレントン一行は、今でもダメ男でしたw
 
普通映画って成長物語じゃないですか? 最初は弱い主人公が、物語が進むにつれて成長していく。
最初は弱かったのび太くんがジャイアンに立ち向かっていくように、物語が進むにつれて主人公が成長していくのは基本的な構造になってるんですが、、、
 
 
この映画は、主人公たちは全く成長してませんwww
 
ヘロイン中毒だった奴は、20年経った今は麻薬にはまってるんです。
 
注射が粉に変わっただけじゃないかww
 
 
そして、主人公レントンだけは立派な大人になっていると思いきや、、、、
 
何にも変わってない。20年前から何も変わってないんですよアイツらwww
 
 
 
一方、96年当時は不景気で廃れた街だったスコットランドのエディンバラは、高層マンションが立ち並んで景気が良くなってるんですよ。
でも、レントンやスパッド、サイモンは何も変わってない。ただ老けただけなのw
 
都市の成長に取り残された主人公の中年たち。
 
結婚や子育てはやってみたものの、続かない。
 
何もかも失った彼らは、40代になっても未だに青春真っ盛りなのです。

 

この映画は、大人になりきれてない大人に捧ぐ物語なのかなぁと思いました。

 

40代になっても、未婚で定職についてなくてブラブラしてる人、いっぱいいると思うんですw

いや、別に否定しているわけじゃないんですが、世間の目からすると「結婚しなさい!」とか「働きなさい!」とか言われると思うんですよ。

 

若い頃なら何でもできた。

20代の頃何もしなくても、30になったら頑張ればいいと思っていた。

そして30になり、40代になれば何か道が開くと思ってた。

 

でも、結局何も変わってなかった、何も成長してなかった。

 

そういう人って多いと思うんです。

 

20年前と同じ家で、同じことを。まるで時が止まったように、ただただ時間を浪費してしまった中年たちの物語なのです。

 

 

主人公たちの20年間の中に何もなかった、というわけではないですが、彼らの人生は失敗ばかり。

 

仕事を始め、結婚し、順風満帆な生活を送っていたが、離婚して職も失い、ステータス的には20代のあの頃に戻ってしまった人もいるし

 

相変わらずゲスな商売を続けてクスリにハマってる奴もいるし

 

とにかく、客観的に見て20年前とは変わってない彼ら。

 

一見ダメに見える彼らを、本作では大肯定している点が面白かったです笑

 

 

 

どう考えても反社会的なダメ中年が、映画を見るとカッコよくてしょうがないw 

 

40代になっても何も変わらない奴らが、映画の中では必死にもがき、何かを手に入れようとして、何者かになろうとする姿は、中年たちの青春狂想曲でもありました!!

 

 

 

 

 

 

[この映画でしか見れない映像に驚け!]

 

 

はい、前作の汚いトイレ表現に負けじ劣らず、今作でも非常に斬新かつ鮮烈な映像に驚いてしまいました!

 

 

コンマ3秒で切り替わるめまぐるしいカット。その一つ一つのカットが丁寧に作り込まれていて、一瞬一瞬のシーンにドキドキハラハラしてしまうw

 

コンマ3秒のシーンのためだけに、一生懸命セットを作り、衣装を作ったと考えると、非常に涙苦しい努力が垣間見えるんです。

 

 

特に、オープニングのシークエンスは圧巻でした。

スコットランドの美しい夜景を電車が駆け抜けるシーンが流れたと重きや、主人公レントンの可愛い少年時代の映像が流れたり、と思いきや美しいサッカーコートの映像が流れたり、、、

 

一見何の関係もなさそうに見えるカットの数々。しかし、よーく考えてみれば、電車が夜の街を駆け抜けるシーンはタイトルの「トレインスポッティング」を象徴しているようにも見え、レントンの少年時代を表す映像は今と昔を比較する上で欠かせない映像にもなっているし、、

一見関係なさそうに見えて、実は緻密に計算されたコンマ3秒の映像の連鎖に、オープニングから打ちのめされたのでした。。。

 

そして、異常に凝ったカメラ構図も見もの! 基本的に画面が斜めになってるんですよねw これは、社会からはみ出た彼らの精神状態を表すためのカメラワークなのかなぁと思ったりw

さらに、殴られて椅子がひっくり返る瞬間に、同じくカメラも回転して殴られた相手の状態がカメラから伝わってくるような演出。。。

 

 

これだけは文章だけじゃ説明できないから、本編を見てもらうしかない。

とにかく最初の映像から圧倒されます。ドラッギーな一本になること間違い無し!!

 

 

オススメです!!!

 

 

 

 

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