こんにちは! Machinakaです!!
今回批評する映画はこちら
「LION/ライオン」
4b733a61d604f585553b71682fe87c7b.png
はい、こちらの映画ですが、映画ブロガーの友人に誘われて、試写会にて鑑賞しましたー。
はじめに言っておきますが、この映画は衝撃のラストが待っています。
よく映画の宣伝で「衝撃のラスト」「衝撃の結末」などと、大したラストでもないのにやたらと結末の凄さを煽るのってありますよね笑
でもこの映画は違う。この映画のラストを見れば、あなたはきっと涙腺崩壊するでしょう。私はもう涙腺崩壊でした。。。
だから「正真正銘の衝撃のラスト」とでも言いましょうか、まさに「青天の霹靂」
皆さんにこの経験を味わってほしい。。。
だから、ネタバレ記事は見ずにこの映画を見てほしいんです。
俺を信じて!
絶対に面白いと保証します!!
ラストはネタバレせずに、感想を書いていきますよー。
それでは、、、
「LION/ライオン」批評いってみよー!!!
[あらすじ]
インドで迷子になった5歳の少年が、25年後にGoogle Earthで故郷を探し出したという実話を、「スラムドッグ$ミリオネア」のデブ・パテル、「キャロル」のルーニー・マーラ、ニコール・キッドマンら豪華キャスト共演で映画化したヒューマンドラマ。1986年、インドのスラム街で暮らす5歳の少年サルーは、兄と仕事を探しにでかけた先で停車中の電車で眠り込んでしまい、家から遠く離れた大都市カルカッタ(コルカタ)まで来てしまう。そのまま迷子になったサルーは、やがて養子に出されオーストラリアで成長。25年後、友人のひとりから、Google Earthなら地球上のどこへでも行くことができると教えられたサルーは、おぼろげな記憶とGoogle Earthを頼りに、本当の母や兄が暮らす故郷を探しはじめる。
まずは予告をご覧ください!!!!
もうこれだけで涙腺崩壊ですぞ!!!
[実は実話です。]
はい、こちらの映画ですが、実際に起こった話をベースに映画を作っています。
なので、この映画を観る前から、おおよその結末は分かっています。
つまり、主人公が母と出会うというのは、もう分かっていることなのです。
実話ベースの映画というのは多いのですが、この手の映画の出来不出来を左右するのは、、、、
「結末を知ってる観客にどうやって楽しんでもらうか、という作り手の創意工夫」
なんですね。
なので、実話通り映像化して、淡々と物語を進めるというのは映画として面白くないのです。
なので、実話ベースほど映画のクオリティのハードルが上がると思っていいでしょう。
でも、この映画は安心してください!
いくら結末を知ってようが、あなたは衝撃のラストから逃れられません!!!
大いに驚いてください!!! そして感動してください!!
作り手の創意工夫、センスが詰まった超良作でございます!!
[キャスト]
主演の元孤児を演じるのはデブ・パテル
悪気はないかもしれないんだけどさ、デブって名前の割に細いんだよねーこの人。
はい、今じゃ髭モジャモジャですが、彼のヒット作はこれ!!
「スラムドッグミリオネア」ですね!!!
若い、若いよ!!
72cbea6a-3018-4b69-9966-3c67d501f546.jpg
「トレインスポッティング」でもおなじみのダニーボイル監督が作ったインドを舞台にした映画です。ミリオネアって、あのミリオネアですよ? みのさんが司会じゃないけど、インドでも大流行したんですね、ミリオネア!
ちなみにこの映画では、インドのミリオネアで優勝した時の賞金は
4000万円!!!
レベルが違うね、、、。
そして、孤児を養子にして育てる母親を演じるのはニコール・キッドマン!!
あの名匠スタンリー・キューブリックの遺作「アイズ・ワイド・シャット」でトムクルーズと共演し、ひょんなことから結婚し、離婚。
ハリウッドゴシップの話題をかっさらった名優でございます!!
ちなみに、なぜトムクルーズと別れたのかというと、、、、
おっと、本筋には関係ないので、またの機会にお話ししたいと思います(^-^)
今回はですね、ニコール・キッドマンにも注目していただきたい!!!
特に、ニコール・キッドマンの顔の変化です!!!
私は衝撃のあまり、、、、大爆笑してしまいましたwwww
いや、気持ちはわかるけどさ、でもあんなことしたら、、、
はい、ネタバレになるのでこれ以上言いませんが、ニコール・キッドマンにもある意味注目ですぞ!!!笑
はい、あらすじは以上!
結末を知ってる実話ベースの映画に、私は驚いたのか? それとも「普通じゃねぇか!」と激怒したのか?
それでは映画の感想です!!!
[映画の感想]
試写会にて鑑賞。もちろん会場は満席。
本編が終わってからの盛大なラスト(ネタばらし)に、観客は大きく「あるリアクション」をとった。おそらくどこの映画館でもそのリアクションが続出するだろう。
ラストを知った瞬間、私の心が大きく揺さぶられた。
「なるほど、そうだったのか! そうだったのか!!!」
「あぁ、この映画本当に上手い、美味い、巧い、、、、、」
と同時に大きな感動が私を襲った。
抵抗不能の最大級のカタルシスに、私の涙腺は崩壊。肩を震わせ、声を上げながら鑑賞してしまった。。。。
ズルいよ!最後はズルいよ!!!
泣かされること間違い無し!!
インドに生まれオーストラリアに生まれた子供が大人になり、母に会いに行く実話、という至極単純な物語をここまで映画的に面白く、感動的に、そして衝撃のラストまで用意してくれた作り手の創意工夫に感服です!
大大大大満足です!!
あと二回見るぞ!!
[アカデミー賞クラスの超ハイクオリティ]
はい、注目していただきたいのは素晴らしいクオリティ。
具体的に言いますと、実話であり結末が分かっているからこそテキパキとした編集を行い、セリフよりも映像で伝える演出、インドロケを敢行し、様々な視点からインドの光と影を切り取った素晴らしいカメラワーク、オーストラリアの美しい風景。
とにかくこの映画には膨大なヒト・モノ・カネが使われている。しかし、映画としては非常にまとまりがあり、「ライオン」というタイトルを貫く作品になっている。
もうね、書きながら涙しちゃってるんですけど笑
この映画はアカデミー賞に多数ノミネートされたんですが、惜しくも受賞を逃しました。本来ならばアカデミー賞の作品賞を狙っていた映画だったのでしょうねー。
実はこの映画は「英国王のスピーチ」の製作陣ということで、アカデミー賞映画のプロ集団なんですよね。
ただの映画のプロじゃないですよ、アカデミー賞映画のプロなんですよ!!!
全てがハイクオリティなのよ!!
ストーリーについてですが、
最初は主人公がまだ幼い頃、3歳ぐらいから描いてるんですよね。
この主人公、最初は弟と母親と自宅で過ごしてるんですよ、のほほんと、のんびりと。
しかし、とある事故をきっかけに家族と離れてしまうわけですよ。そして孤児院に入れられてしまい、不遇な生活を送っているところをニコール・キッドマン夫妻が助ける、といったプロットなんですけども。。。
この一連のストーリーを、あまりにテキパキとメリハリをつけて映像化してるもんだから、否が応でも感情が動いてしまう。
主人公の人生の昇降があまりに激しく、スピーディに描かれて、ジェットコースターに乗っているような感覚で見ていました。
そんなことされたらねぇ、、、
「あぁ、あの子は大丈夫かしら?」「あ、危ない! 逃げて逃げて!」って思わず声が出ちゃうよ笑
うん、素晴らしいよ!!!
そして、ニコールキッドマン夫妻と出会ってからは順風満帆な生活を送るつもりだったのに、とあることをきっかけに幼少期の頃の記憶が蘇ってくるのです。
おそらく3歳くらいの記憶って大人になると完全に消去されるんですが、脳って完全に記憶がなくなることはないんですよね。全ての記憶は引き出しにしまわれていて、何かをきっかけに昔の記憶が蘇ってくるんですよ。
もうねぇ、ここの描写も上手いんだ。上手い。。。
そこから主人公の家族探しの旅が始まるんですけど、、、、
ここからは言えません笑
続きはWebで! じゃなくて映画で!!
[グーグルアースという実験映像]
あくまで個人的に、ですが。
今回映像的に最も驚いたのは、グーグルアースの映像をそのまま映画に使用していること。ほとんど何の加工もなく、ただグーグルアースの映像を流してるだけなんです。
グーグルアースといえども、ただのPC画面ですよww
それをながーーーい尺でずっと映すんですよ。しかも映画館の巨大スクリーンで!!
映画に耐えられる品質なのか、と最初は思ってしまいましたが、最終的には単なるグーグルアースの映像で泣かされてるんですよね!!!
普通に考えて、グーグルアースって目的地を検索して、地図代わりに使うだけじゃないですか。地図で感動するわけがないじゃないですか。
でもこの映画にかかれば、ただのグーグルアースが感動増幅装置に化けるんですよ!!!!!
こんな映画見たことないよ!!!
もう一回言うけど、グーグルアースに泣かされる映画なんて後にも先にもこの映画だけだと思うぞ!!!
[インドの孤児問題]
この映画を見て驚かされるのは、インドのスラム街。
デブ・パテルの出世作「スラムドッグ・ミリオネア」に象徴されるように、インドではスラム街が非常に多く、そこで暮らす孤児が多いんですよね。
2015-08-15_160957_NIKON-D750_70-mm_ISO-900_1-1000-s-à-ƒ-4.0___00008.dng_.jpg
もちろん、親の保護なくスラム街で生き抜くことなど不可能。
日本とは違うのです。警察もあてになりません。
主人公は親とはぐれてしまったせいで孤児になり、スラム街で厳しい生活を強いられます。そして、これは今インドで起こっている惨状をそのまま映像にしているのです。
インドは孤児が多く、金銭目的の誘拐や拉致監禁が横行しているというのです。日本ではそれだけでニュースになりそうな衝撃的な事件が、インドでは「日常茶飯事」だというのです。
この映画はエンタメ性も高く、特にラストには大変驚かされますし、「あぁー、楽しかった!」と満足できる映画です。
でも、よくよく考えてみると深いメッセージがあるのです。
インドの貧困問題、教育問題、孤児問題。インドの社会問題を強く想起させます。
孤児を守るためにどうすればいいのか、我々に出来ることは何か?
映画で確認してください。そちらの方が協力したくなると思います。
はい、以上です。
大変オススメでございます!!!
もう一度言いますが、ネタバレ厳禁でご覧になってください!!!
読者登録で私の映画レビューをすぐにお届け!
「気になる映画が公開されたけど、面白いか不安。。。」
そんな時は私のブログへGO!
新規に公開された映画を後悔せず見よう!なんちゃって。。