原作を読んで映画化されると聞き、ぜひ見ようと思っていたのにその機を失っていたら、偶然昨夜TV放映されました。
どうしても細かな描写が省かれてしまい、原作以上のものは無理としても見終えた時の感想は
「なかなかいい映画だった」と。
主人公の松田龍平はもちろん最高だし、オダギリジョー、宮崎あおい、渡辺美佐子、小林薫、黒木華・・・
いい役者ばかり揃っています。
気の遠くなるような地道な作業を黙々と長年しつづけ、言葉の大切さを追及し、成長していく主人公。
恋人に送る手紙があまりにも古臭く、難解な内容だったため彼女に
「言葉で伝えて」と言われます。
主人公の解釈する恋とは
ある人を好きなってしまい、寝ても覚めてもその人が頭から離れず、他のことが手につかなくなり身悶えしたくなるような心の状態。成就すれば天にものぼるような気持ちになる。
言葉とは、自分を表すもの。
言葉とは人と人つなげるもの。
そして、誰かと繋がっていくもの。
監督、石井裕也にも注目しています。
最新作「ぼくたちの家族」も楽しみです。