ミュージカル大好き鶴見です
新国立劇場で「ファインディング ネバーランド」を観てきました
日本でも長年にわたり愛され続けている
「ピーター・パン」の誕生秘話を描いた実話に基づく感動作です
主人公を演じたのは
新作ミュージカルの出演は7年ぶりとなる山崎育三郎さん。
素晴らしい歌唱と演技力で魅了されました
ところで、大人にならない少年
「ピーター・パン」や「ネバーランド」が、
どうして誕生したかご存じですか
私はこの舞台で初めてその由来を知りました
「ピーター・パン」の作者ジェームズ・バリは、
6歳の時に事故で兄を亡くします。
そして、そのショックが原因で、
バリの母は終生介護が必要な身体となり、
バリに目を向けなくなったそうです。
バリにとっては、兄と同時に母も失ったも同然です
バリは《兄は「ネバーランド」行った》と
想像することで、この悲しみから逃れようとしました。
つまり「ネバーランド」は、
〈大人になりたくない子供〉ではなく、
〈大人になれなかった子供〉が向かう場所なのです
そして劇作家として成功しバリは、
「ピータ・パン」にかかわる一切の権利を
長い歴史を持つイギリスの小児病院に譲渡しました。
著作権が消滅した今でも、
イギリス議会は永久著作権を認めているそうです
こうして、作者バリの幼少期の
辛い体験から生まれた「ピーター」は、
彼の心の支えになっただけでなく、
今も、病に苦しむ子供たちの支えになっているのです
東京公演が終わり、
大阪、久留米、富山、愛知と旅公演が続きます。
このステージに関わる方々が、
笑顔で大千秋楽を迎えられますよう祈っています