こんにちは

元介護士、バンコク駐在妻の

Machicoです。

 

ご訪問いただきありがとうございますニコニコ

 

 

 

 

先日こんな記事を書きました。

おばぁちゃんのお見舞いに戸惑う夫に感じたこと

 

 

夫がおばあちゃんの入院先を訪れて

その老衰が近づいている姿

に戸惑っていたという内容の記事です。

 

 

 

 

 

 

 

この時の夫のように

“以前とは違う状態の

おじいちゃん、おばあちゃんと

どう接したらいいか分からない”

という方多いんじゃないかと

思っています。

 

 

 

 

特に認知症という病気は

福祉業界で働いていなければ

接する機会が少なく

戸惑いを感じるのではないでしょうか。

 

 

 

 

介護の基本は

相手の立場にたつこと

相手の視点に立つことですが

 

「認知症の方の立場に立て」

と言われてすぐにできますか?

 

 

 

 

自分の想像力を働かせても

難しいことです。

 

でも、認知症の

おじいちゃんとおばあちゃんのことが

知りたい、理解したいという方に

ある小説をご紹介します📖

 

 

 

 

本ではなくてwebサイトです下矢印

 

認知症介護小説

『その人の世界』

 

 

1話読み切り方の短編小説です。

毎回主人公が異なり、全員認知症。

1話は約2分間で読むことが

できちゃいます!

 

 

 

 

 

コレ、

1話だけでもぜひ読んでほしい!!

 

作者が介護士の経験があるだけに

主人公と介護職員の会話や

舞台が超リアルなんです!!

 

 

 

ちょっと抜粋しますね。

 

 

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「はいどうぞ、おやつですよ」
運営側の若い女性が

私の前にまんじゅうと緑茶を置いた。

 

「あの、すみません」
私の言葉に女性は振り返ると、

笑顔のまま私と視線を合わせた。

 

「どうしましたか」

「あの、私、もう帰らせてもらってもいいでしょうか。

やりたいことがあるんです」
癖なのか、私の言葉に

女性は右の口角をひくっと引きつらせた。

 

「夕方には車で送りますからね。

まだここにいてください」

「夕方までいないといけないんですか。

歩いて帰るから、ご迷惑はかけません」

「いえ、それは困るんです。

もうちょっと待っててください。

今はおやつの時間ですから」


そう言って、女性は高齢者たちに

まんじゅうと緑茶を配りながら遠ざかっていった。

 

「ふぅ……」
思わずため息が出る。

おやつの時間とは誰が決めたのか。

私には関係のないことだ。

どうやら、いちいち断りを入れていると帰れそうにない。

私は手さげ袋を持って立ち上がると、玄関へ向かった。

玄関は自動ドアだったが、

前に立っても開くことはなかった。

なるほど。

どのみち出られないようになっているのか。

 

Vol.1 「帰ってもいいですか」より)

 

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これは認知症のおばあさんの

デイサービスでのお話なんですが、

おばあさんと職員のやりとりがね、

私が経験したことそのまんまです。

 

 

 

「帰りたい」とおっしゃる方を

どうにか引きとめようとする

職員の言動に

懐かしさすら覚えます。

 

 

 

 

この物語で

一番読んで知ってほしいのは

主人公である認知症の方の視点。

 

この小説の素晴らしいところは

その視点が

とても細やかに描かれているところ。

 

 

 

 

認知症の方が見えている世界を

物語を読むことで

感じることができるんです。

 

 

 

 

全部で26編あるんですが

私がおすすめのお話を

2つだけ紹介させてくださいウインク

 

 

 

 

 

Vol.4 「本当は食べたいです」

 

本人の気持ちを無視し

子ども扱いをする職員と、

本人の気持ちに寄り添った

温かい対応をする職員の描写が

介護される側の立場で描かれていて

とても勉強になるお話です。

 

わたくしがこの世に存在する意味は

どこにもありません。

 

こうゆう風に思わせてしまうケアは

本当に悲しくなります。

ケアひとつで死にたいと思わせることも

生きる喜びを感じさせることも

できるんですよね。

 

 

 

 

 

Vol.10 繰り返すのは

 

長い人生を生きてきたからこそ

おひとりおひとり

バックグラウンドがあり

大切にしてきたものがある。

 

繰り返される問題行動も、

介護する側の視点しだいで

その人を豊かにするものに変わりうる

ということに気づけるお話です。

 

僕はあの頃、確かに教師だった。

そして今も。

 

この言葉がグッときて心に響きます。

 

 

 

 

 

この小説を読むだけで

認知症の世界だけでなく、

介護されることや

老人ホームでの生活、

介護職員のホンネまでもを

知ることができると思います。

 

 

 

 

 

認知症の方の悲しみや苦しみ、

切なさ、喜び、楽しみなど

様々な気持ちを疑似体験

してみてくださいおねがい

 

 

 

 

 

 

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ついつい全部

読んじゃうんですよねーキラキラ

 

 

 

 

 

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Machico

 

 

 

 

2017年から夫と息子とバンコク在住の元介護士

ケア=育児、介護と捉え

ケアする人もケアされる人も笑顔でいられる社会を

目指しています。

 

 

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