先輩:きょうはトリアコンタンさんの「テンプレートイベントプラグイン」を使って全く同じイベント似たようなイベントをたくさん作る方法をお教えします。

後輩:なんだよ改まって。単にコピペでいいじゃん。

先輩:何を言う。このプラグインがあれば多数コピペしたイベントを一斉に修正できる。作りかけの物を修正しながら増やすこともできるぞ。

後輩:何をもったい付けてるの?

先輩:おれはプログラミング全部知らないのでどの言語でやっても同じなの!テンプレートイベントは結構多機能なんだけど、今回は「同じ機能のイベントを多数作る」と「似たような機能のイベントを多数作る」に限定するよ。まず、全回復ポイントを作ろう。

ダウンロードしてきたプラグインのJsファイルをプロジェクトの「plugin」フォルダに入れて、ツクールエディターの「プラグイン管理」から呼び出す。今回は「テンプレートマップID」だけ設定する。

プラグイン管理の画面

そしてテンプレートイベントを設定するマップを設定する。これは今回のプロジェクトで使うイベントを並べたところ。

ここから好きな場所へ数字画像のイベントをコピペする。その中に好きな形の全回復ポイントを作る。

後輩:典型的な回復ポイントですね。

先輩:このマップにプレイヤーを入れてもいいんだぞ。(見えてませんけど)

ここをテストプレイすると

後輩:TE11の透明になってるイベントは?

先輩:「なんだこれは」というだけのイベント。(10はまだ設定してません)

まず、オリジナルの回復イベントを作る。名前はわかりやすいものをつけておく。数字の全角半角とかに注意ね。

オリジナルの回復ポイント

次に、イベントのメモ欄に<TE:イベント名>を記入する。

イベントの画像は分かりやすければ何でもいい。

テンプレートイベントの回復ポイント

テストプレイしてみて、回復ポイントがもう一つできていたらOK!あとはいくつでもコピペできるはず。

ここで整理しておかないといけないけど、コピペもとを定義しているのが「テンプレートイベント」、実際のマップに貼って使うもののほうを「固有イベント」って呼んでいるんだ。ややこしいけど設定してる人が名付けたから仕方ない。

後輩:何が固有なの?

先輩:この場合は「位置」かな。画像を「固有」にしたり自律移動やプライオリティも「固有」にできる。今回の課題その2はドアや宝箱を設定するやり方なので今回はいじらない。(falseにしておこう)

TE上書き設定

後輩:なんで?

先輩:イベントのふるまいをいちいち設定したら大変だもん。イベントページが多数あるとかのもっと複雑なイベントだったらまだしも…

ドアの作り方。まずテンプレートイベントマップに「イベントの簡単作成」でドアを作り、編集で開いて適当な名前を付けて「固有イベント呼び出し」という「プラグインコマンド」を記入する。カンマとか引用符をつけると失敗するよ。(サンプルに書いてあったりするとつい・・)

ドアの固有イベント

先輩:そして「固有イベント」のメモ欄に<TE:ドア><TE上書き>と記入し、実行内容に場所移動とかメッセージとか好きなものを書く。まずはマップ内に移動してみればいいんじゃないかな。

後輩:<TE上書き>の中にはコロン書かないのね。

先輩:あとはマップの上にコピペして好きな場所に持っていき、必要な中身とか移動先を変更すればいい。

後輩:さっきの「なんだこれは」は?

先輩:「なんだこれは」の後に「この壁はやけに高いな」とか「この場所は怪しい」というためだけのイベント。

後輩:くだらない…

先輩:「あれ、ここに来るの何回目だっけ」みたいなこともできるらしい。「セルフ変数」ができるらしいんだ。でもそこら辺はわからないので今回は見送り。もっと知りたい人は「テンプレートイベント」で検索してくれよ。

 

参考までに、今回のプロジェクトで作成したテンプレートイベント

TE1:汎用アイテムショップ(トルネコ氏のような旅の商人の絵が欲しい)

TE2:アイテムイベント。レベルに応じて出現するアイテムが変わる

TE3:アイテムイベント。ちょっと違うものが出る。

TE4:全回復イベント

TE5~TE9:汎用敵シンボル。レベルに応じて違う敵が出るはずが…

TE10:未設定

TE11:「なんだこれは」に続けてTE上書きでもってメッセージなどを表示。

TE12:どってことないドア。TE上書きで違う行き先にできる。

「汎用敵シンボル」はプレイヤーの冒険心で強敵に出会う、ということがないのでかえって難しいです。

<おまけ>TEシンボル画像。

足りない人は適当に数字を書き足してください。