久々にカフェ誇大妄想。

マスター

矢川先生:こんにちは。日曜の「混迷の世紀」見た?

マスター:見るには見たが、なんなんだよEUのポーランドとかハンガリーとか新参者に対する態度。

民主主義って他国の在り方にいちゃもんを付けられるほど偉いのかよ。絹の上着を着てないからあんたは野蛮人、みたいな

矢川先生:(やっぱり……)

マスター:なんつうか、あの番組は「先進国の傲慢さ」を透明化して、そうできない国々を非難…つうか、ディスっているんだ。

矢川先生:国に民主主義がいきわたってるかどうかはちゃんとした基準があるよ。

マスター:その基準を作ったのは誰だよ。「先進国」な連中が、欲や力と無縁だっていうの?どこもかつて植民地を持っていた軍事大国じゃないか。

矢川先生:はあ?

マスター:それとも古代ローマ帝国とつながってればいいわけ?

矢川先生:いまはもう関係ないよ!

マスター:てやんでえ、ケンプのハッピをしてホウノシハイを徹底し、民衆が政府を監視して力による現状変更を試みたりしない

ええ子国家が先進国様が認める「民主主義国家」ってわけだな。

矢川先生:民主主義だから何でも許している、わけではないよ。「寛容のパラドックス」は知ってるだろう。

マスター:ああ知ってる。だからといって先進国のビジネスルールから国を守ってなぜいけないんだ?

矢川先生:君は何を言ってるんだ。

マスター:「現状変更」には自国の不当に置かれた立場の改善も含まれるよね。軍事基地に関する地位協定とか。

矢川先生:アメリカは駐留先の国に結構気を遣うよ。

マスター:ということは、我が国の権威主義的な部分が、権威主義的な国際関係を印象づけるためにわざと卑屈な地位協定を受け入れている、ということかな。

絹布のハッピは虫が喰ってるし…いや、わざと虫に食わせて新しいハッピをつくろうとしてるんだ。

矢川先生:陰謀論には気をつけてくれよ…

マスター:ぼくはあんたとちがって学がないから言わせてもらうけど、あの番組は「先進民主主義国」の傲慢さを透明化している。うん、うまく整理できないけどさ、その透明化をやるために番組を作ってる。そんな気がする。

地球の土地には限りがあるから植民地を持つのは早い者勝ちだ。でも「民主主義」の理想を追求するのはどこの国でもできるはずじゃないか。それなのに「民主主義」が不十分だからと言ってはじかれる。実は入会が超難しい秘密クラブだったって感じだよ。

有力会員アメリカに連れられて資格がないのに入会したお調子者もいるみたいだし。「民主主義国」ってアメリカ様の陣営ってことか?

矢川先生:アメリカにも自国にもっと民主主義が欲しいという人たちはいるよ。

マスター:だから?

矢川先生:確かにあの番組で何かをごまかしている気はするな。「政治の自由」と「貿易やビジネスの自由」を故意に混同したりしてさ。

ふゆ:さっきから聞いててわからないんだけど、「透明化」って何?

マスター:ひどい加害をしている側がそれを自然現象か何かのように説明して自らの加害をごまかすこと、だと思う。自然現象でなければ神が与えた秩序だ、みたいにな。

ふゆ:それって透明人間になって誰かをいじめるってこと?

マスター:それもちょっと違うな…気持ち悪い言葉ではあるけどさ。最近ネトウヨのなかに「暴力から民主主義を守れ」「表現の自由」「信教の自由」を叫ぶ人が出てきたけど、守りたいのが「昨日までの秩序を守れ」「昨日と同じ表現の自由」「おれたちの信教と宗教ビジネスの自由」じゃないのかと疑った方がいいと思う。何が日本国憲法の精神だ。ほったらかして着てみようともせず虫に喰わせてるくせに「憲法はここにあります」ってアリバイ作りに役立ててるだけじゃないか。ほんとは捨てたいくせに。

矢川先生:なるほど…確かにな。

マスター:民主主義を求めると、「民主主義国家」から弾圧されるんだよ。「民主主義国家」から民主主義を自由にしろ。じゃないと気持ち悪いったらない。

ふゆ:うーん、昨日の番組の感想まとめとしては

・「民主主義」がある国ぐにの国民から自由を奪っている

・民主主義にあこがれていた人々が「民主主義」に幻滅し、権威主義的な政府を支持している

・民主主義と資本主義・ビジネスの自由を混同してるんじゃないのか?

・こちらが頭悪いからそう思うのかもしれないけど、なんか気持ち悪い。

俺様って誰様

絹布のハッピ…明治時代、憲法を発布するぞという時に天皇様がハッピをくださるという話が広まったらしい。ここでは、憲法。