某県某市某町商店街の外れにある「カフェ誇大妄想」
マスター:ふうん、自動でAmebaが選んだ広告が表示されて収益化されるのか。
ふゆ:「まあ、楽になるし収益化できるなんてステキね」な~んて言うと思う?
美少女ゲームの広告なんておとといおいでだ!
マスター:表示されてもクリックされないと、見た人の気分を害するだけでこっちの収益にはならないよ。
ゲームの広告なんかクリックしてそのままはまっちゃったら、その人はブックマーク作ったりするからこっちをもう見に来なくなるんじゃ。通販のほうが可能性があるのかもとぼくは思っている。
広告は非表示にもできるみたいだから、小島くんあたりがゲーム制作関連記事を全部広告非表示にしそうだなあ。
ふゆ:アクセス数稼げてるのはゲーム制作関連記事でしょ?梶くんやハルオくんやきゃべつちゃんが反対しない?
マスター:ああみえて小島くんも頑固だからなあ。しかし広告をオンオフするスイッチ、オフにするとすごく見にくくなるな。
色変えなくてもいいのに。
ふゆ:広告にバツ印あるやつあるよね。あれをクリックすると似たような広告が増えるような気がするんだけど。
×を押すのはそのジャンルに興味があるからで、じゃあクリックされるまで似たような広告流したれって設計じゃないかと思うの。そのジャンル全体が嫌いとは考えないのかしら。
マスター:なんでそんなに美少女広告に目くじら立てるわけ?
ふゆ:それはその…
(入口ドアの鈴が鳴る)
後輩:こんにちは~
マスター:梶くん、こんにちは!
後輩:プリンパフェ一つください。
マスター:はいっ!プリンカフェひとつ!
ところで梶くん、なんで女の人は「美少女広告」嫌いなんだろう。
後輩:おれは好きだけど。
ふゆ:なんでだかわからないなら、私のとっておきの嫌いな広告をお見舞いするわね(スマホに呼び出した画像を見せる)。
後輩:え~?どってことない広告じゃん。
ふゆ:そういう反応が一番頭来るのよ。
マスター:たしかに「女性が嫌うポイント」を押さえている画像だけど、ぼくは正直嫌いではないんだよね。でもこれを「エロくない」と言いくるめようとしたら女性からの信頼を失うよ。
ふゆ:他の商品はともかく、「美少女ゲーム」は男性のために「男性」がつくるものだから、「かわいい女の子を見ていたい」という欲望を満たすように作ってるのね。
女の子は好きでもない人から必要以上に見られたりすると恐怖を感じるもんなの。自分が自分でいられなくなる気がする、人間扱いされてない気がするものなの。
後輩:え、そうなの?もったいない。
ふゆ:私思うに、女の子の「(女の子)かわいい」と男の「かわいい」はちょっと違う気がするの。
男の人の「かわいい」には「わがものにしたい」というニュアンスが…
だから知らない人から「かわいい」って言われるのは怖いのよ。犬とか猫とか人形にされたような気になる。
後輩:え、女の子はお嫁さんになるのが夢なんじゃ?
ふゆ:女の子の夢も選択肢増えたからね。社長とか官僚とかエンジニアとかもありになったよ。
マスター:それ以前に「女も一人の人間と認めろ」という話なんだけど。男がされて嫌なことを女にするな。
後輩:されて嫌なこと?
マスター:やたら年齢を聞くとか。「理解あるご家族ですね」って言うとか。
後輩:え、そんなこと?
ふゆ:どうして女性だけ「家族あっての個人」という度合いが多いのかな。
後輩:女性のいいところは「家庭的である」ことでしょ。
ふゆ:だから、少しは個人として見てほしいの!男と女の間にあるのは「深くて暗い河」じゃなくて「目に見えない急傾斜の坂道」だと思うんだよね。
後輩:ううう…なんで「広告」の話でこうなるの?アクセス数増やして広告どんどん入れて収益上げればいいのに。
先輩ってば広告ってだけで嫌がるしなあ。まったくもう…