某県某市某町商店街の外れカフェ誇大妄想で二人の人物が雑談している。
後輩:「組織票をぶっ飛ばそう」とは大きく出ましたねえ。
先輩:気持ちは大きく持たなきゃ!
だけどいつも投票率が上がらなくて盛大にがっかりすることになる。
後輩:なんで先輩は選挙にそんなに熱心なんですか?
先輩:誰かがこの屋敷の古いお札をはがそうとしてるんだ。
後輩:言っちゃなんですが、ここは古いけど「お屋敷」っていうほどじゃありませんよ。
先輩:ごめん、この動画のお屋敷のこと。
後輩:ホラーかい?
先輩:じゃあ、これだったら?
後輩:大日本国憲法は改正されたことあったっけ…
先輩:おれが恐れているのはこうだ。野党が惨敗して与党勢力が国会の3分の2を占めて、改憲の決議がいつでも出せるようになる。憲法が「改正」されて国民主権、基本的人権、平和主義の三本柱がなくなる。それどころか国家のやることに何の歯止めもなくなる「憲法もどき」にされてしまう。
後輩:今回奇跡的に投票率が上がって野党がちょっと勢力を伸ばすとする。そしたら与党内で岸田さんじゃダメだになって代わりに党内の超タカ派が首相に就任する。これも嫌だろ?
先輩:嫌だ。確かに嫌だ。
後輩:これは?
先輩:選挙のしくみとか面白い話題を紹介するシリーズ。去年の衆院選の時に比例区の当選順位のつけ方とか解説してくれたけど参院選編はまだみたいだ。シリーズの2から5が衆院選の解説。
ちなみにおれは中で動いてるあきらちゃんよりサムネイルのあきらちゃんのほうが好きだ。
そして最新作!
交通が超絶不便、というだけで選挙権がなかった島の話。
後輩:だから何が言いたいんですか。
先輩:青ヶ島の住人は、必死に運動して選挙権を獲得した。動画の説明では抜けてるけど、憲法に定められた「請願権」を使ったんだな。選挙権をはく奪された状態では投票で何かを勝ち取ることができない。
「老人の選挙権を制限しろ」とか言ってる芸人は自分が年をとって選挙権がなくなったときのことを想像してみたらいいんだ!自分の親でもいい。
後輩:参院選のしくみ、まだ?
先輩:出すかもしれないけど…
で、参院選のしくみはこっちが詳しいんだな?
後輩:れいわ新選組の名簿ちらっと出していたけど、特定枠の説明もしてくれればよかったのに。
先輩:そんなことしたら結構長い動画になっちゃうかな。
後輩:比例区には政党名でも個人名でも書いていいんだよね。なんで個人名?
先輩:動画見れば候補者が比例区(二枚目の投票用紙)に個人名を書かせたがる意味が分かるようになると思うよ。
あ、なんで2枚目の投票用紙に選挙区の候補者の名前を書いちゃいけないか説明してなかった!
後輩:ダメなの?
先輩:無効票になる。政党の得票にはならないんだ。ミスは全部与党の有利に。くそ~。
後輩:組織票って、この動画見るとイメージが固まるかな?
先輩:維新の人って貧しい人の味方だと思っていたけど維新の人たちはそう思ってないんだな…
後輩:あれ、これは動画じゃないぞ?
先輩:ひょっとすると来年には買えなくなるかもと思ってつい。憲法ボードゲームだ。
後輩:東京、大阪、広島が陥落するとやばい奴だよな?先輩が最近すごろく作り始めたのはこれのため?
先輩:うん。なんかすでに現実の大阪がほろびている気がする。
後輩:維新の勢いにほころびができてるという人もいるけど、まだまだ無敵だね。
ところで、東京以外の人は「山本太郎」がいても投票しないでくれよ。唐突にアベノセイダ~とか歌いだす人を国会に送り込みかねないから。
先輩:なんだそりゃ?
後輩:NHK日曜討論に出て統一教会だCIAだと発言して挙句の果てに歌いだしたNHK党の黒川幹事長が、ツイッターで「比例区は(れいわ新選組の)山本太郎」という見え見えの偽装工作をやってた。
先輩:そりゃひどいな。
後輩:司会者が困ってた。
先輩:野党側の出席者の発言を途中で遮ったりするやつだから、いい気味って言いたいけど…
「安倍晋三は統一教会と深い関係にある」という真実を「都市伝説」にするための茶番かもしれない。
後輩:先輩まで陰謀論に走るんですか?
先輩:国会論戦をじっくり見られればいいんだけど、予備知識なしでYoutubeで検索しても面白おかしいやつばかり見ていたらろくでもないのを選びそう。
鏡よ鏡よ鏡さん、この中でいちばん国会議員にふさわしいのはだあれ。
後輩:言っとくけどおれはどこの山本太郎にも投票する気はないからね。今回は。