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子どもの本の翻訳家・神戸万知

神戸万知(ごうど・まち)です。子どもの本の翻訳をしています。主に、著書・訳書を紹介いたします。

「マジック・バレリーナ」シリーズ 第2巻『デルフィと変身のじゅもん』

☆☆☆
作者のダーシー・バッセルは元バレリーナでイギリスの国民的スター。
ロンドン・オリンピックの閉会式で、ひさびさに踊りますっ!
☆☆☆

シリーズものなので、第1シリーズ6冊まとめて刊行が決まったのですが、
まずはタイトル付けから始まります。
原題を直訳してしっくりくるのがいちばん有り難いのですが、
そのままだとよくわからない場合は、訳者は候補をいくつか提案します。

2巻の場合、Delphie and the Magic Spellです。
直訳すると「魔法の呪文」ですが、1巻が「魔法のバレエシューズ」なので
「魔法」がかぶってしまう……。
というわけで、内容をふまえて(でもネタバレになりすぎないように注意して)
「変身のじゅもん」となりました。

あと、子どもの本なので(「マジック・バレリーナ」は低学年以上を想定)、
漢字をどのくらい使用するかも問題になります。
学年別に習う漢字も参考にしますが、ケースバイケースで方針を決めます。

「魔法」は、難しめだけれど、なじみのあることばなので漢字でいくことに。
「呪文」も、なじみはあるけれど、担当編集者いわく「『呪』という漢字がコワイ」ので
ひらがなになりました。
ま、訳者や編集者の個人的な嗜好も反映される場合があるってことですね~。

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もうすぐロンドン・オリンピックということで、イギリス作家の訳書を紹介します。

「マジック・バレリーナ」シリーズ 第1巻 『デルフィと魔法のバレエシューズ』

作者は、作家としてよりも、バレリーナとして有名なダーシー・バッセル。
イギリスの国民的スターです。
どのくらい有名かというと、ベッカムレベル。日本でいうと、イチローや浅田真央に
匹敵する(もしくはそれ以上?)と思います。
たしか25歳くらいで勲章受けたんですよ~。

で、英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルとして活躍していたバッセルは、
2007年に惜しまれながら引退しました(まだバリバリ踊れるのにもったいない~)。

その彼女が、ロンドン・オリンピックの閉会式で、ひさびさに踊るそうです。
バッセルさまのおみ足をふたたび拝めるなんて……オリンピックよ、ありがとう!
(彼女のどこまでも伸びやかな脚のラインが大好きでした。)

で、話を作品に戻すと、引退したバッセルは、
なんと子ども向けの物語を書きました。
お嬢さんふたりに読み聞かせをしたことが、物語を書くきっかけになったそうです。
バレエ大好きな女の子が、バレエのキャラクターのすむおとぎの世界で
冒険するという物語です。

初めてこの企画について編集者から話を聞いたとき、
わたしはちょっと複雑な気持ちでした。
バレリーナとして大好きなバッセルだけれど、作家となると話は別。
興味はあるけれど、万が一おもしろくなかったら……
と期待と不安が入り交じるなか、まだPDF状態の原書を読んでみたら……
ダーシーらしい、おおらかでかわいくて楽しい物語ではないですか!

神さまは、ダーシーには、美貌とスタイルとバレエの才能に加えて、
作家としての才能も与えたのでしょう。なんともうらやましい!
(しかも、ダーシーは気さくで、性格もたいへん良いそうです。)

なにより、発想が、バレリーナならでは。
バレエを愛し、その世界を大切にしているけれど、
けっこう自由にキャラクターを遊ばせています。
こんぺい糖の精も、ねずみの王さまも、舞台ではよく知っているけれど、
とても新鮮でした。
いわゆるふつうの作家さん(=職業バレリーナの経験がない方)では
思いつかないでしょう。

このシリーズは、全6巻ですが、じつは続編があります。
現在、第4シリーズまで出ていて、拡大版を含めると、全部で24冊あります。
シリーズごとに主人公が変わり、それぞれ個性的でおもしろいんですよ。
でも、第1シリーズが売れないと、続きが出せません。
ロンドン・オリンピックを機に、また売れてくれないかなあ……。

ここ数年で、子どもむけのバレエもの作品がどばっと出たのだけれど、
ダーシー・バッセルの「マジック・バレリーナ」、ほんとおすすめです。
(「バレリーナ・ドリームズ」もね! こちらは、現実世界で、バレエ教室で
ひたすらバレエにはげむ少女3人の物語です。)

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メキシコの旅行ガイドで、イチオシはこれ。
『めきめきメキシコ』
タイトルからして、すてき~。

が……うそー、絶版状態???
おもしろいのに、もったいない~(涙)。

あたりさわりのないガイド本とは一線を画し、
しょーもないダメダメな部分を含めて
それでも魅力的なメキシコをディープに紹介しています。

この本見て、オアハカドキドキになりました。
ぜったいにいきたい~。

イラストエッセイなので、読みやすいです。
この作者さんによるハワイガイド『ワイワイハワイ』もおもしろかった~。
あ、こちらは今でも流通している。よかった。
そっか、メキシコはマニアックってことね……。
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メキシコは、マリアッチとか、音楽も好きです。
(ついでに、民族舞踊の色あざやかなスカートもかわいいよねえ。)

とくにお気に入りは、マリアッチじゃないけれど、ThaliaのCon Bandaです。
もともとタリアは、メキシコで大スターで、アメリカに進出して、
マライア・キャリーの元夫でソニー・ミュージックの社長トミー・モトーラ氏と
結婚しました。(時系列はよく知りませんが。あまり興味もないし。)
来日したときは、「笑っていいとも」にも出演したそうです。わたしは見逃したけれど。

メキシコ音楽の、明るさ、ノリの良さは元気が出ます。
ドミニカのメレンゲとかも好き~。ラテン音楽って、わたしとは相性いいみたいです。
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