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子どもの本の翻訳家・神戸万知

神戸万知(ごうど・まち)です。子どもの本の翻訳をしています。主に、著書・訳書を紹介いたします。

『だまし絵サーカス』の10刷りではしゃぎましたが、

そういえば、ちょい前に、DSAシリーズ1巻

『ドラゴンたいじ一年生』も増刷になっていました。


こちらは、なんと、23刷り。

わたしの著訳書の中では、もちろんいちばん売れています。

ハリポタのファンタジーブームのおかげです。ありがたや~。


このシリーズ、おちゃらけ&コミカルなので、

書評とかはほとんど取りあげられず、

ほんとうに、子ども読者の後押しで人気が出ました。

それでいいんです。子どもが楽しんでくれることが一番!


あと、日本語版では、表紙がすごい!

お菓子のおまけにある、絵が変わる

「チェンジング・カード」を採用しています。

しかも、初版だけではなく、ずーっと。

ほかの本にくらべ、コストかかっていますが

これも子どもに喜んでもらうため。


現在、18巻まで出ていますが、

じつは原作では20巻まであります。

19巻では、巨人の幼い女の子が出てきて大騒動になり、

最終巻の20巻では、あっとおどろく事実が発覚します。

今のところ翻訳刊行は未定ですが、読者の要望によっては

実現するかも~。


もし愛読者の方でこのブログを読んでくださったら、

ぜひ岩崎書店に要望してくださいませ。

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ロンドン・オリンピック前に、ダーシー・バッセルが

閉会式にひさびさに踊るというので

はりっきって始めたブログですが、

とっくの昔にオリンピックは終わり、

もう9月に入ってしまいました……。


ダーシーは、あいかわらずプロポーション抜群で

それはそれは美しい脚線美を披露してくれました。

気を取り直して、ぼちぼち、更新していきます。

と思ったら、いいニュース!
『だまし絵サーカス』が10刷りになるそうですっ! 
ふたけたですよ、すごい、やったー!

わたしの訳した絵本のなかでは、

(デルトラのモンスターブック以外で)ダントツに売れています。

だまし絵をサーカス仕立てにするという

コンセプトがいいのでしょうね。


だじゃれやことば遊びが多いので

悪ノリ寸前くらいに、テンション上げてノリノリで訳しました。


このままロングセラーになって、末永く愛されてますように……。

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だまし絵サーカス/ウォーレス・エドワーズ/神戸万知【RCP1209mara】
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ちなみに、いちばん売れている絵本の訳書は『デルトラ・クエスト モンスターブック』です。

当時はハリポタ率いるファンタジーブームでしたから、今とは桁が違います。

男の子がたくさん読んでくれたのがなによりうれしいです。

でも、デルトラは、ブームうんぬんを抜きにおもしろいですよっ。

伏線と終局のどんでん返しが、めちゃくちゃ上手い。

定番として、定着してほしいシリーズです。

デルトラ・クエスト モンスターブック/岩崎書店
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「マジック・バレリーナ」シリーズ 第3巻『デルフィと仮面舞踏会』

☆☆☆
作者のダーシー・バッセルは元バレリーナでイギリスの国民的スター。
ロンドン・オリンピックの閉会式で、ひさびさに踊りますっ!
☆☆☆

3巻では、『眠れる森の美女』のオーレリア姫(バレエでは「オーロラ姫」)、
こんぺい糖の精、ネズミの王さま、白鳥などなど、おなじみのキャラが
たくさん登場します。

ちがう作品のキャラを、ここまでごたまぜに、でもなんだかバランス良く
入れられるのって、素直にすごいと思います。

ちなみに、シリーズ名の「マジック・バレリーナ」は原文でもMagic Ballerinaです。
これも日本語にするときに迷いました。「マジック」というと、手品かも?
と誤解される恐れもあるし~。

が、ほかの日本語、たとえば「魔法の」「魅惑の」「おとぎの」などを付けると
なんだか陳腐…。
かといって、「マジカル」に変えても、どこかのアニメみたい。

ということで、結局は、そのまま「マジック」に収まりました。
が、こういう見えない試行錯誤をきちんと踏まえることは、
ひじょうに大切だと思っています。

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ダーシー・バッセルの舞台DVDも紹介しましょう~。
わたしのイチオシは「シルヴィア」ですっ!

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ダーシーが出ずっぱりで、はつらつとして美しいこと!!!
狩猟の女神ダイアナに使えるニンフがとてもとても似合っています。

この演目をロイヤルが来日公演に持ってきてくれたのは、
ダーシーの引退後でした……。ああ、生で観たかった。

ちなみに、「シルヴィア」は音楽もすごくいいですよ~。
あのチャイコフスキーが衝撃を受けて、これを先に聴いていたら
「白鳥の湖」は作らなかっただろうといった、というエピソードが
あるくらいですから。

ダーシーの、「眠れる森の美女」とか「白鳥の湖」とか「シンデレラ」とか
DVDになっていないのは、ほんとうに残念です。
(わたしが生ダーシーを初めてみたのは、「白鳥の湖」でした。
もー、それはそれは情感あふれるオデットに一瞬でやられ、
大ファンになりました。)