小池百合子新都知事が誕生しました。事実上、政党の支持のない小池さん、自公の推薦する増田さん、民・共・社・生活の野党連合の推薦する鳥越さんの三つ巴の戦いという図式での勝利でした。
鳥越さんが手を挙げ、宇都宮さんが降りた時は、瞬間風速で鳥越さんが支持率トップに立ち、その観点からすれば、やはり後出しジャンケンは有効でしたし、野党共闘も成功だったと思います。
しかし、その後の対応が致命的でした。出馬会見の際の「政策はこれから考える」「改憲勢力が3分の2を超えたので都知事選に立候補した」という発言、4者討論会の際の最重要政策は「がん検診100%」…今振り返ればこの辺りですでにチェックメイトだったかなと思います。
その後も、巣鴨での40秒演説や小池さんの病み上がり発言への噛み付き、都政のことは3日でわかる発言に女性スキャンダル…。支持率は減り続け、蓋を開ければダブルスコアでの惨敗でした。
また、自民党の支持者の半数以上、民進党・公明党支持者の30%、共産支持者の16%が小池さんに投票しているというのも少し驚きました。とりわけ、今回の都知事選挙は連日マスコミが取り上げ、判断材料が多かったので、政党の絡みがあっても、人で選ぶという選択をしたのだんと思います。
あと、小池さんは本当に選挙がうまかったと思います。これだけ盛り上がっているので、マスコミを意識した演説時の話のチョイスと言葉選びが抜群でした。そういう対応能力も投票行動につながったと思います。
最後に、今回の選挙戦、どの候補も多摩格差を是正すると訴えていました。小池さんも政策に多摩格差をかかげ、多摩地区への街宣時には多摩格差を必ずなくすと言っていました。選挙時だけのリップサービスではなく、本当に実現して欲しいと思います。希望としては、都区財政調整制度を廃止して、62市区町村に平等に税配分する仕組みにして欲しいと思います。
ともあれ、小池新都知事誕生。これからどう都政に取り組んでいくのか注視していきたいと思います。