安倍さんは「戦後レジームの打破」に熱心ですが、日本を食いつぶす戦中レジームの打破については、無関心または無理解です。

中央集権、がんじがらめの官僚統制、税金がとりやすい天引き方式は、昭和15年の国家総動員法体制、野口悠紀夫氏の言われる1940年体制ですが、いまや国民の重荷、成長の妨げでしかありません。

戦時体制は、同時に途上国型です。戦後復興に役立ったのは焼け跡闇市からの復興が途上国の離陸と似ていたからで、高度成長で歴史的使命を終えた以上は退場すべきものだと思います。

成熟した文明国にふさわしくない戦中レジーム、途上国型の官僚支配をいつまでも有難がっていれば、負担増と年金カットがすすみ、やがて途上国の暮らしになります。