町田市北部丘陵活性化計画が発表されました。北部丘陵とは、町田市の北部に位置し、多摩ニュータウンと町田市の市街地に囲まれた1000haの丘陵地帯です。北部丘陵は恵まれた自然環境を備え、多くの歴史・文化の足跡をみることができます。

町田市では、2005年5月に「北部丘陵まちづくり基本構想」を策定し、その中で「農とみどりのふるさとづくり」をテーマとして掲げ取り組んできました。町田市北部丘陵活性化計画は、町田市基本構想および町田市基本計画に即し「北部丘陵まちづくり基本構想」でしめされた「農とみどりのふるさとづくり」の趣旨を活かし策定されています。

「町田ならではの里山を創造する担い手を育む」「いきいきと住み続けられる環境を整える」「かけがえのない多摩丘陵の風景を将来に引き継ぐ」「資源を磨き地域力を発信する」という4つの基本方針のもと取り組まれています。

この基本方針を実現するために、4つのプロジェクトを設定されています。

①担い手確保・育成プロジェクト
私有地を活用したアイデアコンペ、市民農園や体験農園の整備、企業・大学の社会貢献活動等と連携した農地・樹林地の活用、障がい者の農園治療フィールド作り、アウトドア・プレイパークの設置とプレイリーダーの育成など

②生活・なりわい環境整備プロジェクト
生活道路の整備、道路整備に伴う土地利用の検討、丘陵の地形を生かした農地の改造や農道の整備、市街化調整区域での汚水処理施設の検討・整備など

③風景継承プロジェクト
都市計画制度や町田市の緑の保全制度の活用、町田市景観計画による景観形成誘導地区等の活用、丘陵の風景に馴染む水路・河川の維持・改善、保全・再生のインセンティブ制度の研究など

④地域力発信プロジェクト
フットパスの環境整備、「(仮称)北部丘陵ポータルサイト」の開設、農産物直売所の開設・支援、観光農園の整備、「(仮称)北部丘陵マイスター」制度の導入など

それぞれのプロジェクトの実施には、市民の活動が盛んな町田市の特徴を活かした「町田スタイル」で取り組まれます。町田スタイルとは、北部丘陵に関わる人々がそれぞれの資源や能力、得意分野を活かし、話し合う機会を持ちながら交流を深めビジョンを共有して実践していく方法です。