5月19日付Japan Newsアラバマ州バンス発ロイター「アラバマ州のメルセデスの従業員は労組結成を拒否し、全米自動車労組(UAW)は敗北する」を読んでみました。

 <アラバマ州のメルセデスベンツの米国人労働者は17日UAWに致命的な敗北を与えた。テネシー州でフォルクスワーゲンの工場で勝利し米国南部の諸州で勢力の拡大を目指していたところだったが、UAWは投票で拒否されてしまった>

 <今回の結果はこれまで一連の勝利の後UAWにとって大きな敗北となった。デトロイトの従業員には二桁の賃上げをもたらし、先月にはテネシー州のチャタヌガにあるフォルクスワーゲンの工場で労組の結成に勝利してきたからだ。UAWにとって次の目標が不透明となった。UAWは4千万ドルの運動の目標を掲げこの中にはトヨタやテスラといった自動車メーカーも含まれている>

 <アラバマ州バンスの工場と近隣の電池の工場の従業員が投票した結果、UAWへの参加反対が2,642人、参加が2,045人で56%が反対であったとチェック機関の米国労働関係局が報じている>

 <テネシー州のフォルクスワーゲンに労組が結成されるまでUAWはほぼ90年の歴史で米国南部の外資系自動車メーカーの労組の組織化に何度も失敗してきた>

 メルセデスの場合、給与水準も福利厚生もビッグ3に負けない水準だったため、組合の組織化に失敗したが、UAWもこれで諦めはしないので次はどこを狙うか興味深いところだ。