2月24日付Japan Newsテヘラン発AP「アミニの死に抗議があってから最初の選挙運動が始まる」を読んでみました。

 <イランの国会議員の候補者は22日選挙運動を開始した。2022年に22歳の女性マーサ・アミニが警察署でなくなり、これに抗議する人たちに全国的な弾圧が行われてから初めての国政選挙である>

 <イラン国営放送によると4年任期の290議席を15,200人の候補者が争うことになると言う。議会は過去20年間強硬派が支配してきた。これは公式の数値をみると今回の候補者数は2020年に比べると2倍以上になっているが、2020年の投票率は42%に過ぎず1979年のイスラム革命以降で最低となっている>

 <アミニは2022年9月に死んだ。彼女はイランの道徳警察にによって国の厳格なスカーフ法に違反していると言う嫌疑で逮捕された。スカーフ法では女性は頭髪と全身を覆わなければならないと規定されている。抗議は瞬く間にイランの聖職者法の廃止を求める要求に発展した。イランの人権団体によれば、続いて起こった厳しい弾圧で、500人以上の人が殺され、2万人に近い人が逮捕されたという>

 <21日選挙管理委員会の監視委員が15,200人の候補者名簿を選挙を実施する内務省に送った。選挙の候補者は管理委員会の承認を得なければならない。管理委員会には12名の聖職者がおり、うち半分は国の最高指導者によって指名されている>

 大統領以下聖職者が世俗の国政に関与しすぎている。聖職者の肩書を持つものが権力を持つのはいかがなもんかと思うが、イランの実態は残念ながらそうなっている。