修行 | 町田ロッテと野球散策

町田ロッテと野球散策

いやぁ、野球って、本当にいいものですね。

 

 

夕刻の海浜幕張です。ずっと楽しみにしていた月曜開催のマリンスタジアムでのナイター。仕事もあらかじめ2時間早めに終える段取りを整えて臨んだのでした。
結果として…
 
何物にも代えがたい修行の場となりました。マリーンズ、6連敗で一挙に4位に転落となってしまいました。なおこの日のマリンスタジアムは今年何度目かの「満員御礼」。平日の今日にそれが出るのはかなり異例だったのではないかと思うのですが、沢山詰めかけたマリーンズファンにとってはとんでもないものばかり見せつけられています。山本由伸のノーヒットノーランも満員御礼の日ではなかったでしょうか。
チケット代も全く安くないので、マリーンズにはもっと頑張ってほしいところです。
 
しかし、小島が、そして東妻がどんどん点を取られていく渦中において一種の「天啓」的なものが降りてきたような気がしたかもしれません。野球とは勝つこともあれば負けることもあるのです。野を駆け、転がる白球を操り、扱い、所定のルールにおいて巧みに得点を挙げ、失点を阻止するゲームが野球です。その技術を競う彼らアスリートの研鑽のさまは文化そのものであり、その結果として年間の王者が決まっていくのはご褒美だとして、それぞれのプレーヤーの切磋琢磨する様をしっかり見届けるのがファンたる私たちのできる、唯一つのことなのかもしれません…と、恐ろしく難解かつ意味不明なことも書いてみたくなってしまいます。それこそが、「達観」の「境地」でありましょうか。
勝っても負けても、一生懸命やってくれればいいのです…という故・上岡龍太郎的な境地まではまだまだ辿り着けそうにはありませんが、この日のマリンで少しだけその扉を開けたような気がします。
(「と、ぐだぐだ言わせる前に勝てよ」と思う自分のほうがまだ強いですが)
 
「優勝」についても考えました。マリーンズは2005年に「優勝」していますが、リーグ最高勝率のそれでなく、当時のレギュレーションによってそうなったわけですのでそれを除けば「優勝」については1974年までさかのぼらねばなりません。もう、半世紀です。そこで、かつて西武ファンだった当時を思い出しました。その時は西武は黄金時代真っ盛りで、「優勝」なんて軽くできるものだと思っていました。その時、近鉄やロッテや南海を応援するファンのことなど、全く考えられていなかったと思います。なお近鉄はその後1989年の仰木彬監督のもとで「優勝」を果たし、南海も後継のダイエーが世紀末に滑り込みで「優勝」しています。
毎年、あるいは数年に一度のペースくらいで「優勝」してしまうと、やはりその価値が軽くなりそうな気もします。翻って我がマリーンズ…もう半世紀も「優勝」していないのです。これはもう、「生きているうちに優勝が見られるかどうかすらわからない」という、とんでもないチームなのです。
ある意味で、すごいチームです。
そんなチームを応援するなんて、もはや「人生」です。上記のような意味でファン生活を「人生」そのものと言えてしまうのは、ほかならぬ千葉ロッテマリーンズファンしかいないのではないでしょうかっっ!!
 
面白いじゃないですか。
 
マリーンズが優勝するまで、生きましょう。
 
(追記:上記、現地スタンドで本当に考えていたことをそのまま文字にしてみました。それくらい、考えさせてくれた試合でした。まさに、「修行」です)