15年後の刺客 | 町田ロッテと野球散策

町田ロッテと野球散策

いやぁ、野球って、本当にいいものですね。

2008年の8月、私は長野県にいました。言うまでもなく、長野オリンピックスタジアムです。そこで見たのは西武対千葉ロッテ。ところが長野まではるばるやって来たにも関わらず、先発の清水直行が序盤から燃え盛り、ボカチカとかボカチカとかにボカスカやられるワンサイドゲームとなり、8回裏終了時には0-16というもう笑うしかないスコアでした。

あとは岸(現楽天)の完封か、という9回表でした。


なんと竹原のホームランが飛び出します。スコアは2-16でしたが、なぜか勝ったような気分を味わえました。冷静に考えれば大敗ではあったのですけれども。


2022年。

2008年には2点は取れたのに。
0-16。一昨日の試合より悲惨な試合となりました。
また、昨日21時に3-3の同点だった時点でブログを書いていましたが昨日も延長での競り負けでありましたし、マリーンズにとってはちょっと立ち直れそうにないくらい過酷な3連敗となってしまいました。

…。勝つって、なんだろう。勝つことが果たして正義なのか。そもそも勝ち負けに拘泥するのは勝手な所業であり、もっと別の次元で野球に臨むという方法もあってしかるべきであって…

…いけませんね。ついついおかしなことになりつつあります。

なおこの日私は、今季初めてのライトスタンドでした(チケット買うのがやや遅くなり、内野の良さそうな席がなかったためでしたが)。
0-16で負けた瞬間、ブーイングは当然聞こえました。しかし、一礼するチームに対し、拍手を送ったファンも少なくなかったのです。万雷の拍手とまではいかなくても「千雷」くらい言ってもいいでしょう。
なんか、感じたのです。

「こういう日もある。明日また頑張ろう」

そう言っているような気がしたのです。
変な「なんちゃって哲学」をかましている自分を少し恥じました(半ばふざけていただけですが)。

ちょっと、今季のチーム状態は全くよくないです。みんな打てず、みんな抑えられず。高部や山口、菅野あたりが頑張っているもののなかなか勝利には至りません。正直、監督としても万策尽きた感じかもしれません。
しかしいまこの時を戦う選手にとってはいい経験かもしれません。こういう戦況だからこそ、若手にチャンスが生まれ、それがまた後世のマリーンズの糧となるかもしれません。
選手も入れ替わるでしょう。トレードとかもあるかもしれません。ただこの状況で生じる「化学反応」が、また私たちを感動させてくれる何かになってくれるかもしれません。
そう願い、私は懲りずに球場へ足を運びたいと思います。

なお、この日のマリンではホークスの大関がプロ初完投初完封を遂げており、この前のプロ初勝利に続いて大関の「ええ声」がヒーローインタビューで炸裂しました。
悔しいですが、声がかなりいいです。私、両方とも現地で聞かされました…。

◇◆◇

試合前の話を少し。

試合前、謎の空き地にいました。
実はここ、「マリンひろば」の裏にあります。幕張の浜へ至る道の途中です。

ここで我が子と、キャッチボールをしていました。まだまだ新垣渚チックな暴投もあるのですけれども、だいぶ私の方へきちんと投げられるようになりつつあります。益田の「落ちないシンカー」みたいな球もいくつかありました。ただ転んだ状態から急いで投げるエチェバリアのようなことをし始めるので、そこは「まずはちゃんと立ってから投げよう」とか言いながら、練習を積んでいます。
これ、やればやるほどうまくなるのが面白いです。

15年後、マリーンズに送り込んでみせます。