小学生の頃、市内に大きな図書館ができました。そこは夢のような世界でした。
本を借りまくりました。
その中に、この本があったと記憶しています。
とても不思議な絵本でした。字とかは全く書かれておらず(たしか)、描かれているのは彩色すらされていない森の絵です。森、山、葉っぱ…ところが、その中には、なんと動物が隠れているのです。しかも、100以上です。私は、夢中になって動物を探しました。そして、10年くらい経って、別の町の図書館で再び借りました。「読む」ではなく「探す」という、実に画期的な本でした。30年近く前の話です。
今、あえてこの本について書こうと思いました。
昨日、この本の作家である安野光雅氏が亡くなっていたという報に触れました。昨年12月24日のことだったそうです。94歳でした。驚きました…
安野氏と言えば、やはりこの『もりのえほん』を思い出します。また借りてみたい、いや、買ってもいいとも思いました。
そして我が家では世代を超えて動物を探し続けることでしょう。