久々に映画の話です(6年振り)。
とは言っても仮面ライダーというのがなんとも。
昨年、我が子がだいぶ映画館に慣れてくれました。したがって「アンパンマン」を皮切りにいろんな映画を劇場で観ました。映画館でおりこうさんにしていることもだいぶ覚えてくれたので、最近では『約束のネバーランド』や『真・鮫島事件』などといった子ども向けでもない映画も観られます。
一月一日は元旦ですが、「映画の日」でもあります。したがって、映画もお安く観られます。というわけで『新解釈・三國志』あたりを観たいと思っていたのですが我が子のリクエストは仮面ライダーでした。「仮面ライダー観たい」に対して「パパ興味ないからやだ」と言うわけにも行かず、観ることにします。劇場に着いてから、二本立てであることを知ります。「仮面ライダーセイバー」と「仮面ライダーゼロワン」…もちろん、どっちがどうだとかは全く理解していません。両者とも全体的にわちゃわちゃドンパチやって正義は勝つというものでした。ただ「刀」「銃」そして「勧善懲悪」…けっこう日本的なものかもしれません。そもそも仮面ライダーは原作が今は亡き石ノ森章太郎で、「令和仮面ライダー」とは言えども最後のクレジットには「原作・石ノ森章太郎」と記されます。仮面ライダー…実は幼少期に観た記憶が全くありません。仮面ライダー系のおもちゃも持っていなかったと思います。石ノ森氏の漫画原作も読んだことはありませんでした。したがってその世界観についての知識はほとんどないわけですが、朧げに知っているのが「バッタをモチーフにしたマスク」と「ライダーなのでバイクに乗っている」だったのです。ところが「セイバー」のほうではその両者ともかなり薄い!…バイクは、ついに乗っていなかったのではないかと。もはや「ライダー」ではなかったです。
本作は二本立てで、「セイバー」のほうが「前座」に近いような形ですぐに終わってしまい、本編である「ゼロワン」が始まります。上述の通りのわちゃわちゃドンパチやって正義は勝つ…と思いきやヒューマンドラマチックなストーリーもありました。ただ…
けっこう難しい。
子ども向け映画なのですが、その世界観が実に難解に思えました。敵も味方も仮面なので敵味方の区別もよくわからないという…これを難しく感じてしまうのは、むしろ私がおじさんだからであろうか。どうしてこの悪の組織がはびこり、アバターが登場して何を目的にそんな風に市民を巻き添えにするのだろうか???
要は、余計なことを考えすぎると難解に感じてしまうのかもしれません。そんなことはさておきドンパチわちゃわちゃを楽しむというのがこの映画の楽しみ方なのかもしれません。いや、「映画の楽しみ方」とか難しいことすら考えずに感じる、ひたる、でいいのかもしれません。
なおこの映画、アキラ100%が出ているのですが…脱ぐまでわかりませんでした。