我が子曰く「しゃしんとらないとおぼえてないからのってないんだよ」と言います。つまり、鉄道の世界制覇を親に求めている我が子ではあるのですが写真を撮らないと「乗った」と認定しないルールを持ちだしたのです。したがって国内では我が子最北(のはず)の根室本線と南(のはず)のゆいレールは乗ったにも関わらずノーカウントとなってしまいました。
しかも、親でなく自分で撮るというのです。
あ、これは面白い。4歳にしてカメラを操って画角や表現の仕方を試行錯誤するプロセスはもしかしたらいいかもしれない。願わくば被写体も鉄道以外にも広げてもらえると深みが増すかもしれない・・・
親、乗ることにしました。
させてみました。中央線というよりかはフレームインした八嶋智人のほうが気になります。
100センチメートルの我が子なので、必然的にローアングルです。
私が子どもの頃はデジカメなんてものはなく、写真屋さんで現像を頼んで数日待ち、ネガフィルムと写真を受け取るというものでした。現像代もフィルム1本につき1000円前後だったでしょうか。しかもデジカメと異なり撮り直しもデリートもできず、写真1枚に対するコストと緊張感がデジカメとは大いに異なったものでした。したがって4歳時分でカメラを手にするなんてことはありませんでした。
かつて丹波哲郎が映画でNGを出した時に「丹ちゃん、フィルムも高ぇんだよ」と映画監督に怒られたという話を思い出しました。
テクノロジーでフィルムに対する緊張感が緩んだというのはあるかもしれませんが、写真や動画が気軽に使えるものになったというのは喜ばしい面もあります。