浅草寺・歳の市。毎年の年の瀬に行われる通称「羽子板市」は江戸の世から行われている伝統的なもので、かつては当世の歌舞伎役者が描かれた羽子板が人気を博したそうです。こういう行事が今も生きているというのは、すごいことですよね。
決して高価な羽子板を酔狂にも買う自分をゆめゆめ想像できぬ懐事情ではあります。しかしそれこそ「ひやかし」をしたくなるのが羽子板市。息子を連れてくるのはもちろん初めてで、かなり早すぎる社会科見学のつもりも少しはありました。
ただ! 今年はなんと羽子板を買ってしまいました。
羽子板市が展開される五重塔付近。その入り口で名入れ羽子板が販売されていました。それこそ「ひやかし」のつもりで見ていたのですが、子どもたちが手を朱色に塗って羽子板に当てて手形を取る様子を見ていると・・・やってみたくなりました。しかし生後2か月の乳児の手形を取るのは、かなり至難の業。私含めて大人3人に手を押さえつけられて強引に手形を取られた息子はもちろんぎゃん泣き・・・それでも、なんとか格好の付く名入れの手形羽子板ができました。
これは、なんてすばらしい記念だろう。
毎年来たいと思いました。年の瀬の寒空、江戸の古刹の市の賑わいの中で我が子の成長を感じるのもいいかもしれません。
(ちなみに羽子板を買うと、花やしきにタダで入れるそうです。時間が遅かったので断念しましたが・・・これもいつかはやってみたいなと)