今季、大分独立リーグも見ました(関東の人なので専らルートインBCリーグですが)。しかし・・・
彼を観ていないのです。ここまで。石川ミリオンスターズ選手兼任監督、フリオ・フランコ。
今季56歳(だっけか?=彼に年齢は無意味と思っています)。その現役復帰と独立リーグ監督就任には驚きました。マリーンズのカリスマ助っ人でもあったフランコを観ずに年は越せぬと思い、7月9日の諏訪湖スタジアムでの試合を観る予定を立てていました。しかしこれはグラウンドコンディション不良のため中止。その後この諏訪湖の試合は2度振り替えられました。しかしこれまたいずれも中止。
3度目(もしかしたらもっとかもしれない)が・・・

昨日の長野県営野球場でした。町田から凡そ4時間(実際にはせこく国道17号を使って渋滞にしっかり嵌まったのでもっと。「車少なくスイスイ水曜日」というのは、嘘です)。この日も一般道の驀進は断念し、桶川北本ICから高速を使いました=高尾山から乗るのと大して変わらない・・・=。圏央道、便利かも。
着いた瞬間、それはもう衝撃の球場でした。独立リーグ漫遊は、球場も楽しめます。

中学校の教室の裏のベランダ程度の広さのコンコース。実に狭いです。

謎の流し。家庭科実習室さながら。

謎の部屋。見間違いでなければそこにはたしかに「貴賓室」と書いてありました。ガラス割れてますけど。

そしてグラウンド。

メンテナンスはなかなか素晴らしいと思います。ところが・・・

スタンド(笑)。
座席の全否定( ̄□ ̄;)!!
・・・こけら落とし当初の柏の葉を思い出しました(その後すぐに内野の座席は取り付けられたようですが)。そのこけら落とし当初から何十年も経過したらこんな感じになるのでしょうか。
ちなみに、ここに座りました。フェンスも低く、ビューは最高です。

スコアボードはこんな感じです。信濃グランセローズ対石川ミリオンスターズ、後期最終戦(なお後期優勝はタフィー・ローズのいる富山GRNサンダーバーズに決定しています)。
試合開始前「長野県民の方は「信濃の国」(かな?)を斉唱下さい」という謎のイベントあり。

球場外にあるセロン様神社。オリンピックスタジアムでも見た事があります。いちいち設置するの、これ?

ちなみにレフトポール。これがまた独特(ここが独特な球場はほかにないでしょう)。

球速表示板の場所があり得ません。しかも「百の位」「十の位」「一の位」と順番に出るので、途中「13」とか謎の表示がなされます。それに・・・これ、屹度手作業でしょうね(左の人のケータイらしきものが気になります)。

多田野数人コーチ兼任投手、お元気そうでした。相変わらずのオールドスタイル。
やはり大松尚逸のアレを思い出します。

そしてミリオンスターズの首脳陣。ともにマリーンズOB。
やっと拝めたフリオ・フランコ!
そしてヘッドコーチは渡辺正人!(眠くないか?)
フランコ様、喜怒哀楽を完全に失っているような気がするのは私だけでしょうか。

ちなみに信濃の監督は岡本克道氏だったのですが成績不振の責任を取って途中退任。代理のような立場で兼任選手の髙橋信二がその任を務めているようです。ハム時代、マリーンズはよく打たれました。
試合は序盤から動きました。「バカ試合」になるのではないか・・・とすら思いました。

2回表、石川・坂口(「石川ミリオンスターズの坂口選手」のことで、石川さんと坂口さんという意味ではありません。ああ紛らわしい・・・)。先制スリーランを放ちます。

現役時代では絶対に想像できないほどの笑顔(失礼・・・)で迎える渡辺コーチ。
そして喜怒哀楽はやはり見せぬフランコ監督。

なお選手が通過してから5秒くらいこのポーズでした。
石川リードで迎えた5回裏でした。先発投手はよかったのですが、これを代えます。

えらく小柄な背番号「49」の選手がスパイクの紐を締め、2ℓのペットボトルをラッパ飲みしてからブルペンスタッフに見送られてマウンドへ。

これが唯一の女子選手、「ナックルボーラー」吉田えりでした。今でこそ女子プロ野球がありますが、言ってみれば彼女は女子プロ野球選手のパイオニアでもあります。今季は怪我で苦しんで殆ど投げられていなかったそうですが、この終盤で登板。
フォームは、メジャーリーガーのようでした。
球速は、110km/hには満たなかったか。
しかし打者をショートゴロに打ち取り、幸先のよいスタート。
・・・かと、思われました。

ところが即座に多田野コーチがマウンドへ。
・・・フランコ監督も通訳を伴ってベンチから出てきます。そう、交代。
吉田、1/3で降板してしまいました。そしてベンチ前でいろんな人と握手。
・・・かなり意味深じゃないか。。。来年もいてくれるよね。そう願ってやみません。
5回裏終了後、セロン様タイム。

あ、背番号「22」なんだ。鴎の「22」が千葉でファーストピッチセレモニーをやっていた頃だったと思います。
◇◆◇
独立リーグには、個性的な外国人選手も多くいます。

元カープ&ベイスターズ、ジオ・アルバラード。彼を撮るためだけに一塁側まで行きました。

応援団に向かって笑顔で「ダイジョウブデスカ?」と語りかけるシール投手。

そしてサッカーの長谷部選手にそっくりな王投手。かなりデカいです。

ああ本当にデカイです(笑)。もうちょっとやり方、なかったか?

試合は5-3、ミリオンスターズリードの9回裏に守護神、西村憲。元阪神タイガース、クレイグ・ブラゼルが残り選手も考えずに退場となった時、急遽外野を守った事もあったのではないか。
その西村、格の違いを見せつけて三者凡退で締めます(なおこれは防御率0.00締めだったらしい)。

ホーム最終戦を勝利で飾れなかった髙橋信二監督代理。

そして最後だけユニフォームを披露してくれたフランコ監督。

ともに「代打オレ」はありませんでした。最終戦なので期待したのですが。

試合後、通訳を交えて総括するフランコ監督。その去就が気になります。

正人、完全に指導者です。
(というかいずれも多田野が邪魔で写真がうまく撮れず(笑))。多田野さんごめんなさい。

彼女の去就も気になります。本人のブログでは「今後のことは何も決まっていませんが・・・」とあります。
個人的には、是非とも来年もミリオンスターズを盛り上げてほしいと思います。
なお最終回をゼロで抑えた元タイガース西村も、皆と握手して去っていきました。今オフ、NPB復帰を目指す戦いに臨むかもしれません。
幸い、試合は20時前に終了。午前1時からのプロ野球ニュースを目指して帰途に着きます。

うん、絶対ここからは出たくない。

ホーム最終戦。外ではグランセローズの選手がファンと交流。元バファローズ甲斐拓哉選手はファンの子供を抱いてにこやかに話していました。
ジオ選手もいました。遠巻きにニコニコしていました。
妻に「ジオにお腹触ってもらおうぜ」と言ったら、「やだ」と言われました。