●マリーンズ
002 000 000=2
○イーグルス
010 001 02X=4
【勝】青山(4勝4敗0S)
【敗】内(0勝1敗0S)
【S】松井裕(3勝2敗28S)
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(M)チェン-イ・デウン-内-松永=吉田
(E)菊池-青山-松井裕=嶋
【本塁打】<E>ペーニャ15号(6回チェン・ソロ)
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マリーンズ:58勝62敗1分(4位)
対イーグルス:8勝11敗0分
【あらすじ】
チェンが2回に押し出しで1点献上してしまった直後、マリーンズは髙濱のバスターエンドランと荻野貴の送りバントでチャンスを築き岡田スクイズ、清田タイムリーで逆転。しかし6回にペーニャに被弾して同点に追いつかれ、8回には痛恨の吉田悪送球で無死三塁のピンチ、そこで松井稼の犠牲フライで勝ち越され、とどめは嶋のライト線タイムリー二塁打でした。最後は松井裕に締められて痛い敗戦となってしまいました。
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四球1つの怖さを思い知った試合だったかもしれません。
2-2同点の8回、マウンドはこの回から内竜也でした。もちろん定石で、このまま無失点で凌いで9回には西野勇士を出し、攻撃時に勝機を窺うものであります。大谷智久を故障で欠く状況においてはセットアッパー内の重要性がかなり高くなってきております。その内が、いきなり先頭のゼラス・ウィーラーに四球を与えてしまいました。実は2回にマリーンズ先発のチェン・グァンユウが四球連発で押し出しの1点を献上していたので茶の間の私も四球に「見慣れた」感もありました。したがって「ま、後続を抑えよう」と軽く思いました。それは、先日内が無死満塁のピンチを凌げたからというのもありました。
ところが、代走・森山周。代田建紀がいない今、最も「怪盗ルパン」の名を戴いていいであろう代走のスペシャリスト。ルパンというより「やるせなす」かもしれませんがこの森山が登場した途端、ちょっと嫌な予感がしてしまいます。
的中してしまいます。
森山、初球にいきなり盗塁企図。キャッチャー吉田裕太、慌ててしまいました。最悪の悪送球となってしまい、森山は一挙三塁へ。ギャビー・サンチェスのファーストゴロを挟むも、松井稼頭央の犠牲フライで勝ち越されてしまいました。イーグルス、ノーヒットでの勝ち越しでした。ああ、何とも勿体無いものです。3回表にはバスターエンドランにスクイズを駆使して得点していただけに、こんな形で決勝点を与えてしまったのは悔しいなんてものではないでしょう。
何より、吉田が一番悔しいでしょう。2回の得点の発端となったヒットの喜びもおそらく消えてしまったことでしょうか。
幸い、3位ライオンズも敗れました。せめてもの救いです。
それにしても前日に昇格したばかりの森山、殊勲の代走でした。くしくも甲子園でのタイガース対ジャイアンツ戦で似たようなシーンがありました。同点の9回表、ジャイアンツ堂上剛裕が内野安打で出塁すると勿論とばかりに出て来たのが代走・鈴木尚広。この走塁能力で今年オールスター出場を決めたのが記憶に新しい代走のスペシャリストです。やはりこういう選手は、バッテリーを焦らせます。タイガース投手の呉昇桓、ここで牽制悪送球。鈴木は一気に三塁まで行ってしまい仙台の森山の時とと同じ「無死三塁」の状況を迎えてしまったのです。
出場するだけでバッテリーを狂わす代走の恐ろしさといったら! それがチームの勝利をもたらすことにもなるのですから!
・・・え、ジャイアンツ勝ってない? あ、そう(笑)。※知っていて書きました。