今思えば随分と酔狂な事をしたものだと思います。8月31日の真夜中にレンタカーを借りて一路国道246号。沼津あたりからは国道1号を突っ走り「道の駅富士」でちょっとだけ寝てから名古屋方面へさらに車を進めます。途中「ついでに」三重の先祖の墓に「今度子供が生まれます」と報告し、最後は妥協して高速(本当は節約のため全部一般道で行きたかったのですが)。気付けば、大阪府。乗り慣れていないと恐怖でしかない阪神高速の分岐を何とかこなして着いた先は・・・
舞洲ベースボールスタジアム! むちゃくちゃカッコイイ球場でした。大阪にこんな球場あったのか!
中はこんな感じです。収容人員等細かい事は分かりませんが、これはプロ野球も出来るのではないだろうかと思ってしまいます。但し(車で来たので私はそんなに感じませんでしたが)アクセスは恐らく宜しくないでしょう。USJのあるあたりから更に先に進んだ埋立地・舞洲(「まいしま」と読むらしいです)は、最寄り駅もよく分かりません(おそらく西九条から出ている大阪環状線の支線=名前ど忘れ=の終点の駅)。
なぜそんなところにはるばる行っちゃったか。しかも半日以上かけて。
そこにオコエくんがいるからです。
どうしても見たかったのです、この選手を。夏の甲子園の東東京代表・関東一高のリードオフマン、オコエ瑠偉選手は度肝を抜く走塁とバッティングで甲子園を沸かせてくれました。関東一高自体は準決勝で東海大相模に敗れてしまうのですが、そのプレーと爽やかかつ謙虚な受け答えに魅了された人は少なくないはずです。私も、その一人。
「是が非でもマリーンズのドラフト1位はオコエくんで!」
マジでそう思っています。すでに、ファンです。
したがって東京の高校生を観るためだけに、大阪に来てしまいました。アホだ・・・
◇◆◇
晴れて「侍ジャパンU-18代表」に選出されたオコエくんを観るべく、メキシコ戦の行われる舞洲に来たわけです。
ところが道中は雨。大阪くんだりまで来て雨天中止なんて「悲しい色やね」とか言っている場合ではないのですが、そんな無駄足リスクも上田正樹も度外視して西へ西へと来てしまったのです。ただ、桑名を過ぎたあたりからでしょうか。なんと雨が止みます。恐れていた無駄足も何とか回避。
無事、スタメン発表。オコエくんは6番・指名打者。・・・何と、あのちょっと粗いながらも快足を活かした魅力的な外野守備が見られず。これはちょっと残念でしたが、まあ仕方がありません(そのくせ本職は内野手の東海大相模・杉崎くんに外野を守らせる布陣、むしろこっちの方が驚きました)。しかしまあメキシコチームの選手表記、フォントのまちまちさが凄い( ̄□ ̄;)!!
さあ、試合♪
・・・・・・
なんて日だ!!
いきなりの豪雨。試合開始定刻17:30を襲います。当然の事ながらプレイボールのコールはかからず。
池というか、湖ができてしまいます。どう考えてもこれは無理ではないだろうか。恐らく誰しもがそう思い、観戦を断念して帰る人もけっこういました。
うちは、そうはいきません(笑)。おうち遠いので・・・。
雨は暫くして止むものの、グラウンドは湖。優雅に水鳥が泳いでいてもおかしくないくらい。しかしここで信じられないアナウンスを聞きます。
「20時ちょうどの試合開始予定です」
やるんかい!(かなり驚きました)
結果、阪神園芸顔負けのリカバーがあり(これは本当に凄かった!)、19時45分に試合が開始できたのです。東京から来た甲斐があった!!
何事もなかったかのように先発マウンドを務める秋田商・成田翔投手。さっき「オコエくんを観るためだけに」とは書いたのですが、実は彼も観たかった選手。三振奪取能力に秀でており、夏の甲子園でもまさに快刀乱麻の投球を見せてくれました。メキシコ打線相手に3回までパーフェクト、4回にヒットを許したものの得点は許さぬナイスピッチングでした。
そして攻撃では、オコエくん登場。カッコいいです!
ヤクルトあたりにいそうな、俊足巧打の助っ人のようです。なおオコエくん、4打数3安打の大活躍でした。しかし塁に出るも後続のフォアボールやらメキシコの悪送球やらボークやらで労せず進塁してしまい、あの驚異的な走塁はあまり観られませんでした。ただシングルヒットでも一塁へ到達するスピードは瞠目。
やはり、イイ選手です!(松本尚樹さん、どうすか!?)
試合は2回に日本が猛攻を見せます。
東海大相模・杉崎くん(2年の時に一度観ている♪)のタイムリー!
さらに仙台育英・平沢くんもタイムリー! ともに夏の甲子園で活躍し、かつ決勝まで駒を進めたチームの主力打者。話題の早実・清宮くんが出ていなくても彼らが存分に持てる力を見せてくれるのです。いやぁ、ともに素晴らしい打者です。
最後は今夏の甲子園出場こそ逃したものの「高校生NO.1投手」とも言われる県岐阜商・高橋純平くんがピシャリと締め、勝利。
勝ち方がハンパないっす。12-0、7回コールドの圧勝。
素晴らしいものを見せてもらえました。目的のオコエくんも観られ、非常に満足しました。そして当然の事ながら・・・・・・・・・
来た道を帰ります。往復で約1,200km( ̄□ ̄;)!! およそ300里ゆえ、「オコエ訪ねて三百里」。
◇◆◇
おまけ。
メキシコの6番打者、ビスカラくんが凄かったです。
えーとこれはたしか「U-18」。
完全にペーニャじゃん。絶対アンダー18じゃないよなぁ。
比較対象として西谷監督の写真を入れておくか。