
実は私も一度「わたり」に行ったことがあります。大変美味しいもつ鍋をいただきました。
ちなみにこの方、元ベイスターズの投手です。かつての早い引退には驚いたものですが、この本を読んで納得。
「やりきった」というのが大事。そこで野球を辞められてよかった。
それから中野渡進は、国分寺にもつ鍋屋を開きます。あんなにひっそりとした目立たぬ路地に「わたり」があるのは、理由あってのことだそうです。
野球好きの方、もつ鍋好きの方には是非とも読んでもらいたい本ですので詳細は控えますが、敢えて感想を書けば以下。
中野渡、本当に口の悪い人です(笑)。そんな彼が飲食業を営めるようになるには多くの苦労と人の支えがあったからです。これは本当に素晴らしいことです。
小宮山悟を巴投げしたこともあるそうです。コミさんは2年だけベイスターズにいましたが、その時に中野渡は63試合も投げる「たった一年」の活躍を遂げています。そのわずかな期間のつながりから、【コミさん→マリーンズの選手たち】と広がり、今ではよく福浦軍団が「わたり」に来るようになったとか。人の縁のの奥の深さを感じさせます。
「戦友」木塚敦志の引退試合(実は私、ハマスタで見ています)のくだり、涙ぐんでしまいました。
今では(本人も望むように)「元プロ野球選手」というより「わたり」主人となった中野渡。「わたり」のトイレに限ってユニやらサインやらが充実しているのも「野球色を出さぬため」だそうです。
そんなセカンドキャリアも、ありです。野球人生以上に、人生に真剣に向き合っている姿に好感が持てました。
◇◆◇
そして明日から西武ドーム。もしかしたら鴎戦士は「わたり」で決起集会をしているかもしれません。
「アゲ鍋」になりますように♪

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