果報者です、私は。
◆◇◆
久々、恐らく３年振りの平塚球場にやってきました。日程表と睨めっこして、仕事の進捗・スケジュールとも照らし合わせて決めた観戦でした。しかしながら予報は雨･･･今日一日、試合の開催を心配しながらの業務でした。
初めてこの球場に足を運んだのは2005年か2006年だったような気がします。山梨から車で。初めてのビジター観戦は横浜ベイスターズとマリーンズとの公式戦で、リリーフで加藤康介投手が登板したのを覚えています。当時の黒地に赤ラインが入ったビジターユニフォームに魅せられ、私が最初に購入したビジターユニフォームは、実はここ平塚球場でのワゴン販売のものです。
本当に、古くて渋い球場です。コンコース、味があります。
売店も、味があります。今季も７月２日にベイスターズの一軍公式戦が行われる予定（スワローズ戦）ですが、その時はどうなるのか想像がつきません。
しかし･･･段々、雨足が強くなってまいります。しかもセンター方向から風が吹くものですから、屋根の下の観戦でもけっこう濡れてしまうのです。眼鏡、４回くらい拭きました。
そして･･･けっこう冷えました。職場から直行の観戦だったためスーツだったのですが、気づいたら「プロ野球ニュース」の荻島正己さんのようになっていました（伝わります？）。試合開始したものの、恐れるのは中断。せっかく観戦できたのに、まさかコールドになってしまうのではないか。はたまた、ノーゲームになってしまうのでは。
試合はベイスターズ・須田幸太投手、マリーンズ・古谷拓哉投手の両先発で始まります。両者ともやや制球に苦しみながらのスタート、しかしながら打線が空模様同様に湿ってのスコアレスでした。かなり速いペースで５回終了。その頃には雨もほぼ止み、なんとか試合成立します。ただ･･････ここまで古谷投手、失策でランナーを許したのみの無安打無四球投球だったのですね。３ボールになるケースをけっこう見ていたため、これは意外でした。
ところが！
古谷投手、６回以降も淡々とゼロを積み重ねるのです。途中四球を一つ出すものの、ヒットは未だに許さず。２－０のリードで、８回まで終えます。大記録の予感･･･そうなると頭をよぎるのは、やはり仁科時成と西口文也です。「魔の９回」とは、よく言います。
そして９回は下位打線とは言え、結構「ここかい！」というシチュエーションで巧打を見せる桑原将志選手で始まります。そしてその次が、なぜか渡辺直人選手。もう一人一人が、恐怖です。古谷投手、先頭の桑原選手を三振に仕留めて渡辺直選手を迎えますが、ネクストにはなんと森本稀哲選手。ベイスターズ二軍、豪華です･･･。で･･･
ひちょりを三振に仕留めてのノーヒットノーランでした！ 見事！
当然、大拍手のスタンドでした。当然ながら、私にとっても人生初のノーヒットノーラン観戦です。
天気が怪しいにも関わらず、意を決して平塚に来てよかったです！ 今季二軍の人となってしまってなかなか名前を聞くことがなくなってしまった古谷投手でしたが、ここに来て「古谷拓哉」の名を轟かせました。先発自体も驚きでしたが、まさかの完投、そして無安打投球なのです。これを快挙と言わずして何と言いましょうか！ また０－０の６回、二死無走者から相手エラーで出した走者を大松選手、神戸選手、翔太選手の３連打で２得点した攻撃も貴重でした。こちらも０点だったらノーヒットノーランもなかったのですから。
ファーム自体も久々でしたが、本当に素晴らしい快挙でした。古谷投手のこれからに、期待です。まだ我々は、この男の事を忘れるべきではありません。
【５月30日(木)平塚球場】
:000 002 000=2
:000 000 000=0
【勝】古谷（５勝１敗０Ｓ）
【敗】田中（０勝２敗０Ｓ）
（カメラ忘れたのが、痛恨でした。。。）
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