名探偵のままでいて。。。 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

名探偵のままでいて。。。

毎週日曜あさ6時25分からオンエアしているニッポン放送「ひだまりハウス〜うつ病と認知症について語ろう」



今週と来週のゲストは2023年〈このミステリーがすごい大賞〉で大賞を受賞したミステリー小説「名探偵のままでいて」の作者小西マサテルさんです。



小西さんは「ナインティナインのオールナイトニッポン」などニッポン放送で、数多くの番組を担当する放送作家の顔も持っています。



「名探偵のままでいて」はレビー小体型認知症の祖父が、孫娘が持ち込む様々な謎を家に居ながら解決していくという物語で、おじいさんのモデルは小西さんのお父さんだそう。



放送作家になる前はお笑い芸人もしていた小西さんが、子供の頃に憧れていた職業は実は〈探偵〉ビックリマークだったそうで、主人公はおじいさんですがご自身の夢の続き。



中学の時に母親が亡くなり大学進学のために上京するまでは小西さんと2人暮らしだったお父さん。転倒することが増えたり手が震えるなどの症状がありパーキンソン病と診断されます。



さらに小西さんは東京にいるのに「息子が帰ってきている」「後ろに居るよ」と口にして、ヘルパーさんが怖がっているとケアマネジャーから連絡を受けた小西さん。



レビー小体型認知症だと分かり香川から東京に呼び寄せることに決めますが、説得は難航するかと思いきや…「孫娘の運動会を見られるよ」という小西さんの奥様の一言でわずか1分で承諾。



自宅から近い施設に入居し365日毎日面会に行った小西さん。家族との会話が増えたことで記憶力の低下や滑舌の悪さなどの症状は1週間ほどで治ったそうです。



レビー小体型認知症を発見した小阪憲司先生の講演に父親を連れて行ったところ、話を聴いて「わしの症状だ」とお父さんは病識を認識できたそう。



認知症だと病識を持たせることが正解かどうかは分からないけれど、小西さんのお父さんにとっては良かったと振り返っていました。



小説の中でも青い虎や小さな虫、床が水浸しになったり、血まみれの孫娘が倒れているなどの幻視のエピソードが出てきます。



これらは実際にお父さんが見た幻視で日記には「無視」と書かれていたそうですが、「これ以上出てきたら阪神を応援しない」「巨人ファンだったらうさぎだった」など



お父さんはユーモアを忘れなかったそうです。毎日出てくる青い虎に対して、足を滑らせるために床に洗剤をまいたけれど失敗したというエピソードもキラキラ



おじいさんの言葉を否定せず本気で聴き入っている孫娘の楓の姿が、そのまま小西さんに重なる小説「名探偵のままでいて」は、お父さんへの愛情がいっぱい詰まった作品ですクローバー



今週日曜あさ6時25分からOAのニッポン放送「ひだまりハウス」放送作家でミステリー作家の小西マサテルさんのインタビューぜひお聴きください


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