自然と調和して佇む。。。 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

自然と調和して佇む。。。

〈思い立ったら旅に出よう〜滋賀吟行③山王総本宮 日吉大社〉



比叡山延暦寺を後にし途中でバスを待つ間に訪れたのは今から2100年前に創建された〈日吉大社〉境内には約40のお社があり、全ての神様を総称して「日吉大神」と呼びます。



平安京遷都の折に日吉大社が都の表鬼門にあたることから都の魔除けや天下泰平祈願の社として、最澄が延暦寺を創建し天台宗の護法神としても崇敬されています。



古くは「日枝」「比叡」の名前が使われていましたが、平安時代から「え」に縁起の良い「吉」の文字をあてて「日吉」と名乗るようになったそう。



短い時間だったので駆け足になりましたが足を踏み入れて感動したのは広大で豊かな鎮守の森。境内の広さは東京ドーム約9個分に相当するとのこと。



表参道から境内に入ると迎えてくれるのは大宮川のせせらぎ。大宮橋のそばには大蛇のように枝がうねる杉の大木。何の説明もありませんでしたが唯ならぬ佇まいでした。




日吉大社独特の鳥居は〈山王鳥居〉と言い、明神造りの鳥居の上に山型の破風がとりつけられた形状で全国唯一のもの。



この鳥居は神仏習合を表していて、東に向かって伊勢の神宮を始め東日本の神々を、西に向かっては西日本の神々をそれぞれ拝することが出来るそう。



そして朱色の「西本宮楼門」をくぐると東西本宮をはじめとする山王七社のうちのひとつで国宝の西本宮本殿と拝殿が。「日吉(ひえ)造り」という特有の造りで1586年に建てられたもの。





他にも沢山の社があり宇佐宮、白山宮、樹下宮、東本宮などの本殿と拝殿は、どれもずっと見ていても飽きない素晴らしい作りでした。またじっくりお詣りしたいです💦






さらに感動するのは多様な神様を祀るお社が、豊かな緑の木々に抱かれるようにして自然と調和して佇んでいる姿。ここに居るだけで心洗われるようですクローバー




古来より日吉大社では猿は神様の使い〈神猿(まさる)〉と呼ばれ魔除けの象徴として大切に扱われています。"まさる"は「魔が去る」「勝る」に通じていて大変縁起が良いとのこと。



日吉大社は織田信長の比叡山焼き討ちで焼失しましたが、豊臣秀吉により復興されました。秀吉の幼名は「日吉丸」、渾名が「猿」でしたので縁を感じていたと言われています。



2日目はお天気が回復し快晴になり、太陽の光が降り注ぐ鎮守の森〈日吉大社〉。西本宮本殿で神事の稽古をしている巫女さんと白い蝶を見かけ一句。


〈巫女が舞う 日吉大社に 夏の蝶〉


〈思い立ったら旅に出よう〜滋賀吟行④神が斎く島 竹生島〉