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真実を探し求める。。。

思い立ったら旅に出よう〜滋賀吟行①神の山 比叡山延暦寺を巡る〉


中尾ミエさんに誘われて始めた俳句の会では年に1度、吟行に出かけていますが、今回は世界文化遺産にも登録されている比叡山延暦寺。



滋賀県と京都府の境に聳える比叡山は「世の中に山は多かれど、山とは比叡山のこと」と言われ、日本仏教の母山として知られています。



比叡山延暦寺は788年に最澄が開創した1200年以上の歴史を持つ天台宗の総本山で、各宗派の開祖の法然や親鸞などの名僧もこの山で修行しました。



決して高い山ではありませんが荘厳な空気に包まれた比叡山延暦寺は天上界にもっとも近い場所。まず訪れたのは東塔エリアにある総本堂〈根本中堂〉



国宝にも指定されている根本中堂は2016年から約10年におよぶ改修工事が行われていて外観は素屋根(足場)に覆われていましたが



修復中の屋根を真上から見られるという貴重な機会になりました。写真は廻廊の栩葺(とちぶき)屋根でサワラの木が使われているそうですが

 


長さと厚さは同じですが幅については、1枚1枚板によって異なり定型のサイズはないとのこと。繋ぎ目が連続とならないよう工夫して葺いていくのは伝統建築物の技術のひとつ。



本当は拝観を中止にすれば工事が早く進みますが、初の試みとして修復のプロセスを見られるように拝観を可能にしたそう。今しか見られない光景を間近で見てみてはいかがでしょうかキラキラ



根本中堂には1200年間燃え続けている〈不滅の法灯〉も安置されています。不断の努力で守られている灯には「全ての世の中を照らし、全ての人々が救われるように」という願いが込められていますクローバー



根本中堂前の高い急な石段を登った先にあるのが〈文珠楼〉。比叡山の総門の役目を果たす重要な楼門で、知恵の象徴である「文殊菩薩」が祀られていて学業のご利益があるそう。



到着した時は雨が降っていましたが、青紅葉の緑が瑞々しく空気も澄んでいました。真実を探し求める道心があれば悟りに至ると説いた最澄を想い一句。


〈隔てなく 慈雨降り注ぐ 延暦寺〉



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