次世代に情報教育を | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

次世代に情報教育を

毎週日曜あさ6時25分からオンエアのニッポン放送「ひだまりハウス〜うつ病と認知症について語ろう〜」


今週と来週のゲストはバルセロナとアトランタオリンピック女子マラソンで二大会連続でメダルを獲得した有森裕子さんキラキラ音譜

  


スペシャルオリンピックス日本の理事長を有森ざが務めている時にインタビューさせていただきましたが、現在も日本陸連副会長、世界陸上連盟理事として活躍。



有森さんと言えばアトランタオリンピックでゴールをした時に「初めて自分で自分を褒めたいです」と語った言葉が多くの人の心を捉えましたクローバー


    

番組では女性アスリートが競技をしながら向き合わなければならない月経など心身の体調の変化について伺いました。



日本体育大学を卒業後にリクルートのランニングクラブに所属した有森さん。当時の監督は名伯楽と呼ばれた小出義雄監督でした。


    

「まずやってみよう」常に新しいことに大胆にチャレンジした小出監督は、時代の1歩も2歩も先を進まないとダメなんだと言っていたそう。



女子マラソンがオリンピックの正式種目になったのは1984年のロスからで、女性ランナーは距離を走らせてはいけないという固定観念があったとのこと。



有森さん自身は月経で悩んだことはなかったそうですが、ハードなトレーニングを重ねると体重や体脂肪率が低下し無月経になることは、女性アスリートにとって深刻な問題であると長年指摘されています。

 


無月経の状態が長く続くと治りにくくなったり、妊孕性の低下や骨粗鬆症に繋がる可能性も。小出監督は「しっかり食べてしっかり走る」という方針で、生理の時は練習は休むという当たり前のことを実践していたそう。



情報が無い時代で無月経の方が練習や試合中の煩わしさがないと考える選手も少なくなく、その後の人生にまで及ぶリスクについても知らない状況だったと有森さん。



最近の大学アスリートを対象にした調査でもパフォーマンスに影響するので生理は来ない方が良いと回答した選手が6割、また2人に1人が生理は我慢するものと答えています。



アスリートだけでなく女性は月に1度の生理と40年近く人生を共に歩みます。私は生理痛は重く量もかなり多くて苦労しているので、我慢するしかないという気持ちは分かります。



心身共に健全な状態で競技に向き合える環境整備をするためには、指導者が正しく理解することとアスリート自身の意識改革も必要で、コミュニケーションを日頃からきちんと取ることも大事だと有森さん。



またウエイトコントロールにより体重が減り貧血になったら鉄剤で補えばいいという考え方の危険性も有森さんは指摘。鉄剤に頼り続けると腎臓や肝臓にも負担がかかります。



10代から競技生活をスタートさせている若い選手も多くなっていますので、身体に与える影響を考えると、この鉄剤の服用は改めなければならない問題だと言っていました。



大学スポーツ協会の副会長も務めている有森さんは「生理とスポーツ」をテーマにシンポジウムを開催。選手だけでなくこれから指導者になる男性や大学生にも情報教育をしていきたいとのこと。



ニッポン放送「ひだまりハウス」オリンピック女子マラソンメダリストの有森裕子さんのインタビューぜひお聴き下さいひらめき電球


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