色々な生き方がある
今年もヤングケアラーの講演など〈こどものみらい〉を考える活動を色々していきたいと思います
2022年コロナ禍でスタートした児童養護施設などから自立する若者に向けた〈ゆでたまごガイドブック〉の普及と社会的養護に関して知ってもらうことを目的とした勉強会。
今月21日(日)14時から三鷹市にある三鷹市市民協働センターにて第7弾を開催します。ゲストは三鷹市を中心にこども食堂などの活動をしている筒井英恵さんです。
みなさんは〈社会的養護〉という言葉をご存知ですか?保護者を頼れなかったり保護者による適切な養育を受けられない環境に置かれた子供を社会で支える仕組みです。
この社会的養護を必要とする子供は全国に約4万2000人いて、8割の子供が児童養護施設などの施設や里親家庭で暮らしています。
ただしこの社会的養護の対象は原則として18歳までとされ、高校を卒業したら自立しなければならず「18歳の壁」が立ちはだかります。
この18歳の壁は児童福祉法が改正されて年齢制限は撤廃されましたが、現実的には施設にずっと居られるわけではなく、必ず自立しなければならないタイミングが来ます。
親を頼れない状況の中で家賃や生活費などを自分で稼がなければならず、経済的にも精神的にも行き詰まってしまうケースは少なくありません。
そんな困難な状況の中で自立する若者に必要な相談先をまとめた〈ゆでたまごガイドブック〉を制作したのが、自身も児童養護施設出身の阿部華奈絵さんです。
華奈絵さんがゲストでお話する勉強会をお手伝いしたことがご縁でこのガイドブックの存在を知り、もっと多くの当事者や関係する全ての人に届けたいと思いました。
完成から少し時間が経っていますので情報を更新しさらにブラッシュアップするために華奈絵さんを中心に新たなメンバーで活動をスタートさせました。
「これから施設を巣立っていく人達に色々な生き方があることを伝えたい」「社会に出る彼らの可能性を広げ応援していきたい」とガイドブックを作ろうと思った理由をこう話す華奈絵さん。
18歳でヤングケアラーになった私も自力では抜け出すことの出来ない貧困を経験しました。ただ母の医療費の支払いに関しては病院のソーシャルワーカーさんが、進学のタイミングでは高校の先生が奨学金の情報を教えてくれました。
もし私がこれらの情報を得ていなければ全く違う人生を歩んでいたと思いますし、親だけでなく助けてくれない社会や大人を恨んで生きることになったかもしれません。
人生を大きく左右する「情報」。本来なら児童養護施設で暮らしている時に提供されるべきですが、人手や資金不足で充分にサポートできないという現実があります。
それならばもっと沢山の大人が関心を持って必要な情報を必要な子供に届ける努力をしなければと思い〈ゆでたまご〉勉強会を開催しています。
親を頼れない子供達が納得して自分の力で人生を選択できる社会にするために、ひとりひとりに何ができるのか考えるきっかけになればと思います
ゆでたまごガイドブック第7弾勉強会の申し込みはこちらからお願いします☞