あなたが休みなさい…
毎週日曜あさ6時25分からニッポン放送でオンエアしている「ひだまりハウス〜うつ病と認知症について語ろう〜」
今週と来週のゲストはご主人がうつ病になったことをきっかけに、うつをはじめ"つらくなっている誰か"を支えている人を支援する〈はぴねす・ラボ and feel happiness〉を立ち上げた鎌田めぐみさんです。
鎌田さんのご主人がうつ病を発症したのは2005年のこと。「玄関の扉が開けられない…」ある朝、会社に行こうしたご主人が鎌田さんに呟いた言葉です。
突然の出来事でしたが周囲でも家族がうつ病を患っているという話を聴いていて「うちにも来たな」と思ったと鎌田さん。
ただ真面目で仕事を休んだこともなかったご主人に兆候があったわけではなく、病院探しは大変だったそう。予約がないから受け入れられないと断られたりして
何件も電話をかけて繋がったクリニックから紹介された病院もなんと1ヶ月待ち。その後なんとかして見つけた病院に行くと即入院になってしまったご主人。
まさかそんなに重い症状とは思ってなかったと鎌田さん。入院中に親戚に不幸があった際にも退院の許可が出なかったそうです。
当時は夫がうつ病だということを周囲に打ち明けたくなかったという鎌田さんが、悩みを話せたのは1人か2人だけ。
その中で20歳ほど年上の知人が「あなたが休みなさい」と言ってくれ、まだ小さかった子供の面倒も見てくれたことは本当に有り難かったと話します。
ご主人の看病に2人の子供の子育て、さらに離れて暮らす両親の介護も重なっていましたが「自分がやるしかない」と思っていたと鎌田さん。
初めはどうやって寄り添えば良いか分からず、責めるような言葉を投げかけてしまったことも。これは骨折した人に走れと言っているのと同じだったと振り返ります。
産業カウンセラー、認定心理士、行政書士、経営学修士(MBA)、日本マインドフルネス学会正会員と沢山の資格を持っている鎌田さん。
全ての資格取得には理由がありカウンセラーは関わり方が分からなかったからで、行政書士は自分に収入があれば夫を助けられると思ったから。
その根底には「この先どうなってしまうのか」という不安があり、考えるのが怖かったので敢えて考えないで済むように勉強に集中したそう。
さらにクラウドファンディングを活用して本も出版している鎌田さん。「気になる人が90%「ほぼうつ」だと思ったら」にはご自身の体験や大切な言葉も綴られています。
ニッポン放送「ひだまりハウス」〈はぴねす・ラボ and feel happiness〉代表の鎌田めぐみさんのインタビューぜひお聴きください