ウェルキャブに乗って♪ | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

ウェルキャブに乗って♪

きょうはハルメク×トヨタ主宰「脳トレ講座と人に優しい車の体験会」のお手伝いでハートフルプラザ名古屋に行ってきました。



脳トレ講座はニッポン放送「ひだまりハウス」のナビゲートドクターでお馴染みの朝田隆先生で、番組以外で久しぶりにご一緒しましたキラキラ



ハートフルプラザ名古屋にはトヨタが開発した福祉車両が展示されています。福祉車両というと特別な車をイメージされるかもしれませんが見た目は普通の乗用車車



実は福祉車両の普及率はわずか1%しかないそうでトヨタではより身近に感じてもらうために〈ウェルキャブ〉と呼んでいて、「あったら良いな」を実現するための開発を進めています。



今回参加者のみなさんに体験してもらったのは「回転シート」と「車椅子収納装置」。どちらも後付けが出来るようになり、車をわざわざ購入しなくても15万ほどの費用で済むそうです。



バスや電車などの公共交通機関のバリアフリーが全く進んでいない30年以上前に、車椅子生活になった母との暮らしに車は欠かせない移動の手段でした。



私の助手席は母の指定席。麻痺した右足を自分の手で持ち上げて先に車内外に移動させ、動く左手と左足だけで器用に乗り降りをしていた母。



気がつけば家族の手助けなしにスムーズに移乗が出来るようになっていましたが、慣れるまでは本人は大変だったと思います。



また当時車椅子の重さは20キロ近くあり、まだ私も若かったとは言え、外出の度に車のトランクに出し入れするのも一苦労でした。



ですがそんな苦労は車窓を眺める母の嬉しそうな横顔を見ているだけで吹き飛びました。変わった建物や鳥を見つけたりすると運転している私に「ほらほら」と拙い言葉で話しかけてきたものです。



30年前はエレベーターもエスカレーターもありませんので電車移動は選択肢にはなりませんでしたが、最近は電車を利用する車椅子ユーザーを当たり前に見かけるようになりました。



電車もバスもどんどん利用して欲しいですが、やはり車は自分達のペースで移動が出来ます。より便利になっているのは嬉しい限り。



母が生きていたらもっともっと色んな場所に行きたかったなぁとちょっぴり淋しいですが、母と過ごした月日が全て今に繋がっていることに感謝クローバー