美容療法の可能性 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

美容療法の可能性

川崎市で地域医療介護に携わる人々と市民を繋ぐ「Kawasaki Thanks Bridge Project」が主催する第7回「健康よろずカフェ川崎」



「健康よろずカフェ川崎」では何度もお世話になっている多摩ファミリークリニック院長の大橋博樹先生に「フレイル」についてお話いただきました。



またもう1人の講師は山野美容芸術短期大学の及川麻衣子さんで「美容療法」について説明いただきました。アメリカでジェロントロジー(老年学)も学んでいる及川さん。



科学的なエビデンスはありませんが〈美容〉には人の心を動かし行動を変える力があることは間違いありません。



くも膜下出血で倒れ重い障害を負った母と過ごす中で実際に体験したから分かります。ある日朝メイクをしている私の口紅を手に取り自分から化粧をしたいと意思表示した母。



それからは母のために片手で使いやすいメイク道具やピアスを探しました。メイクだけでなくオシャレに関心を持つようになった母は外出もとても楽しみにしていましたキラキラ



及川さんもメイクをきっかけにデパートで買い物をした80代の女性や結婚式以来となる人生2度目のお化粧をした農家で働く100歳の女性などの事例を紹介してくれましたがまさに論より証拠。



そして私も2000年始めに取材をしたことがありますが、がん治療による脱毛、爪や皮膚、手術後、乳房切除など外見の変化に対す〈アピアランスケア〉では、ウィッグやスキンケアなど美容療法が力を発揮します。



女性だけでなく年配の男性を対象にした美齢学の講座も開催している及川さん。年を取ると爪に縦皺が入ることがありますが、きちんと爪の手入れをすることで補強もできますし、男性が身だしなみに関心を持つきっかけに。



また訪問美容もやっているとのことですが、メイクやネイルなどを受ける時はコミュニケーションの機会にもなります。そして装いを新たにした時は、誰もが外出したくなったり人に会いたくなるもの。



社会的フレイルや心理的フレイルの解消にも繋がる〈美容×○○〉を追及し続けている及川さんのお話は美容療法の効果と可能性を感じるものばかりでした。次回のテーマは〈薬剤師の役割〉で12月に開催する予定ですクローバー