背中で演じられる。。。
オンラインならではで今回も全国にあるSOMPOケアさんの約300施設と中継を繋ぎなんと5000人を超える方が視聴してくれました。
1972年に海援隊でデビューして約50年。映画「幸せの黄色ハンカチ」や学園ドラマの金字塔「3年B組金八先生」など俳優としてだけでなくテレビでも活躍。
私達世代で金八先生を観てない若者はいないのではないでしょうか。年に1回いまでも教え子達と集まって同窓会を開催しているそうで、呼び方もやはり役名で呼ぶとのこと。
あと生徒役で出演したみなさんが自分の最初のセリフを今でも覚えていると武田さん。それだけ人生の中で大切な経験だったことが伝わってきました。
役者人生のスタートとなった「.幸せの黄色ハンカチ」がやはり大きな転機になり、この時に共演した高倉健さん、そして渥美清さんからは沢山のことを学んだそう。
「良い役者は背中でお芝居できる人」や「良い言葉は力を入れずに何気なく言う」など。そう言えばマドンナにフラれるシーンで渥美さんは悲しい表情を見せずに後ろ姿だったなと。
このオンライン配信が贅沢なのは特等席で歌を聴けることで、今回も「贈る言葉」「思えば遠くへ来たもんだ」を歌っていただきました
どちらも名曲ですが「贈る言葉」は、聴いてくれるひとりひとりが自分の思い出や人生に重ねて歌ってくれていて、自分の歌ではなくみなさんが良い歌にしてくれたと話していました。
ある小さな島で海援隊のライブがあり波止場に到着すると、学生のブラスバンドが「贈る言葉」を涙ながらに演奏していたそう。
自分達の来訪を歓迎してくれているのかと思いきや、島を離れる恩師を送るためのもので、気が付かれないようにこっそり武田さん達はその横を通り過ぎたそうです
最後に「人」という文字についてレクチャーしてもらいました。人という字は支え合っているのではなく、手を差し伸べている姿や握手を求めている様子を表していると新解釈を披露
どちらにせよ人は他人と手を取り合い生きていく生き物だということなんだと思います。ひとつひとつの質問に真摯に答えてくれた武田さんは、やっぱり金八先生でした