幸齢社会を実現する | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

幸齢社会を実現する

急遽、立ち上がった会議だったため情報がなかなか解禁にならずに報告が事後になりましたが、きのうは首相官邸で開かれた〈認知症と向き合う「幸齢社会」実現会議〉の初会合に委員のひとりとして参加してきました。



仕事と両立しながら介護をした家族の当事者という立場、記者として現場を取材した経験、フリーになってから出逢った沢山の仲間の声、そしてこれまで認知症ケアの道を切り開いてきた人達の想いを届けたいと思います。



お隣の席が「日本認知症本人ワーキンググループ」の藤田和子さんで久しぶりにお会い出来ました。「認知症の当事者が社会活動を続けられる実感がないと共生社会にはならない」と指摘した藤田さん。



今から30年以上前に重度障害を負い車椅子生活になった母のおかげで、私達が暮らすこの社会は様々な生き辛さを抱えた人達が、すでに共生していることを高校生の時に知りました。



ただし当事者がそう感じられていないのであるならば、認知症に対する理解がまだまだ不十分であり、全ての当事者がその人らしく暮らすことが出来ておらず社会の中にバリアがあるということ。



議長を務める岸田文雄総理は承認されたばかりのアルツハイマー病の新薬の提供体制の整備や新たな治療薬の研究開発支援などを指示し、経済対策にも反映させたいと言っていましたが



人類が経験したことのない超高齢社会や人口減少時代に突入している日本にとって、認知症対策は単なる経済対策ではなく、最も大切な「国家プロジェクト」のひとつのはず。



とりあえず聴きましたという総理のパフォーマンスで終わらせませんビックリマークビックリマーク老いを避けることは誰にも出来ませんので「認知症になっても大丈夫」と思える社会の実現のために実りのある会議にしたいと思いますクローバー