医療の未来は明るい!
![音譜](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/038.gif)
今年のテーマは「私のまちの地域医療」で2部門合わせて500人を超える高校生が応募してくれました。最終まで残った生徒の作品はどれも甲乙が付け難く毎回審査は大変です
小論文の大賞に選ばれたのは京都出身の高校1年生でまだ15歳圧倒的な文章力と地元で頼れる存在となっている〈かかりつけ医〉について書いた内容も文句なしの作品でした。
その他にもアプリを処方して患者自身が血糖値や血圧などを把握し健康管理する〈DTx〉デジタル治療を導入することで行動変容を促すというアイディアや
健康寿命を伸ばすためにはひとりひとりのヘルスリテラシーを向上する必要があり、子供の頃から関心を持てるようにするなど鋭い指摘ばかり。
スピーチ部門では宮崎大学医学部で行われている地域包括ケア実習を紹介した学生が大賞に。この実習は医学生が地域医療圏に住みリアルな地域を勉強するというもの。
医学生だけでなくより若い世代の中高生が参加する機会を作り、地域医療の大切さを伝えることで医師不足改善にも繋がるのではという提案でした。
その他にも緩和ケアをがんの終末期だけでなく全ての診療科で実施することで、治療をしながら生活の質を向上させることができると指摘した学生もいましたがまさにその通り。
離島でも安心して子供を産み育てるために、妊婦さんを支援するアイディアを書いたのは沖縄出身の学生で、コンテストに参加したことで地元に貢献できる医師になりたいという気持ちが芽生えたと話してくれました。
中には人口800人ほどの村出身の高校生がいて、村には医師が1人しかおらず自分が医者になって、その先生の後を継ぎたいと夢を語ってくれました。本当に頼もしすぎます
みんな自分の住む地域や日本の地域医療が抱える課題をよく勉強していました。地域の困り事は実は〈ニーズ〉であり、そのニーズに応えるために
どうしたら良いのかを考えて実行することでイノベーションが生まれますし、その行動自体がソーシャルワークになります。
治らない病気と共に生きる人が増えれば求められる医療も変化していきます。既存の医療システムでは対応できない時に柔軟な発想が出来るかどうか。
医師を目指す高校生達はそのことをすでに理解しています。自治医科大学に入学した過去の入賞者にも逢うことが出来ました。夢を叶えようとしている姿がとても眩しかったです
病気を診るだけでなく暮らしや人生に寄り添える医師になること間違いなし。日本の医療の未来は明るいと感じさせてくれた高校生に感謝です