家族みんなで芝居を。。。 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

家族みんなで芝居を。。。

きのうは私もいつもお世話になっている東久留米にあるstudioものがたりTOKYOにて〈未来をつくるkaigoカフェ〉主催の映画試写会&トークイベントでした音譜



事前の打ち合わせは何もないという未来をつくるkaigoカフェの高瀬さんの久しぶりの無茶振りが心地良かったですウシシ



上映したのは去年公開された、医師で映画監督の孫大輔さんの作品「うちげでいきたい」で、鳥取県大山町を舞台にした在宅看取りをテーマにした映画です。



「うちげでいきたい」の「うちげ」は「我が家」のこと。末期がんを告知された主人公の女性と家族の物語で、中年の息子は引きこもり、娘はシングルマザーで孫は不登校とそれぞれ悩みを抱えています。



「治る治ると家族みんなで芝居しちょった」この女性は30年前にご主人をがんで亡くしていますが、当時は告知しない時代で本当のことを言えずに辛かったと孫に告白。



だから自分は告知されて良かったし「私は私の人生を生きる」ときっぱりと。そして「芝居もいらん」とも。この〈家族で芝居〉という言葉に25年前の我が家の姿が重なりました。



言語障害があったため治らないがんと母に告げるのは酷だと判断した私達家族。「母の前では絶対に泣かない」と決めて過ごした日々は本当に辛かった。



病院に行くまでの移動中は電車でも涙が止まらず、人目も気にせずに号泣したこともありましたが、病室に入った時も我が家で食卓を囲む時も必ずみんな笑顔でいました。



主人公は芝居はいらないと言っていましたがやはり家族は優しい嘘をつきます。スーツを着て現れ面接に行くと言う息子、別れた亭主とやり直すと告げる娘。



でもやっぱり本人は全てを分かっています。「お父さんにもバレてたかな」と微笑む女性。きっと私のお母さんも気づいてましたねクローバー



今から20年以上も前でしたが信頼できる主治医と訪問看護師さんに出逢えたおかげで、私達家族は自分達に出来ることをしながら〈限りある命〉を一生懸命に生きる母と過ごすことが出来ました。



最期までうちげで過ごしたいが叶う時代になりました。大切なのは自分の想いをちゃんと周りに言葉にして伝えること。そして家族はそばにいて変わらぬ暮らしを支えること。




登場人物の誰かにきっと自分の人生が重なる映画「うちげでいきたい」は各地で自主上映されています。詳細はこちらのページから☞


https://daisen100movie.wixsite.com/daisen-uchige 



飲食が出来て寛いだ雰囲気で過ごせる studioものがたりTOKYO」はきのうが記念すべきオープンの日クラッカー東久留米駅のすぐそばにありますのでぜひご利用下さいキラキラ音譜