受援力を高める | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

受援力を高める


東京都の教育庁が主催する「都立高校生の社会的・職業的自立支援教育プログラム事業」で4校目となる小山台高校の定時制で〈ヤングケアラー〉の授業をさせていただきました。



給食を挟むおーっ!あせるという初めてのパターンでしたが後半もしっかり聴いてくれていてホッとしました。途中からは他の学年にも聴かせたいと言ってもらえましたし先生の姿も。



授業ではヤングケアラーだった日々から末期がんの母を看取った経験、取材などで出逢った自ら生き辛さを解消しようと行動している人の話など多岐にわたる話をしています。



今回は3年生が対象でしたが「長いと思っていても高校生活はあっという間です」と投げかけるとみんな深く頷いていました。



ヤングケアラーであるなしに関係なく全員が大人になり社会に出る時が来ます。これから色々な選択をしていくわけですが大事なのは〈納得して〉自分自身で決めること。



斯くいう私も高校3年の時に母が倒れなければ、折り合いの悪かった父から離れたいという思いだけで、自分の将来を決めてしまっていたと思います。



母のおかげで目が覚めた私。親や家庭環境のせいにしていては自分の人生はダメになることに気づくことが出来ました。



「やりたいことを諦めなくても叶うかもしれないと思った」と感想を綴ってくれた子がいました。まさにそのことを伝えたかったのできちんと届いて嬉しかったです。



「意外と助けてくれる人がいるんだということが分かった」という感想もありましたが、学校の先生以外にもヤングケアラーに関わる専門職が実は沢山いることを子供達は知りません。



ヤングケアラーの支援をどうしたら良いのかと机上で考える前に、専門職はじめ何かしたいと思っている大人の存在を知ってもらう必要があると感じました。



また末期がんの母と向き合い〈命には限りがある〉ことを学んだという話に対しては、『「人生は長さではなく深さ」という言葉がとても印象に残った。自分も深く生きたい』や



「自分の身近な人も最近突然亡くなってしまって、自分ももっとできたことがあるのではと思った。これからは後悔しないようにたくさん話しておきたいと思った」という感想を寄せてくれました。



いつも最後に伝えているのは困った時は誰かに相談し助けを求める〈受援力〉を高めて欲しいということ。私自身もいまだに人を頼るのが苦手なので自戒の念を込めて。。。



前半はあと2校で授業をしてきます。子供はしっかり受け止めてくれています。出来れば学校の先生にもっと聴いてもらいたいと思っています。ヤングケアラーについて知りたいという方はメッセージ下さいクローバー